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中央林間に米軍ハウスを再生したカフェ&ギャラリー、アメリカ家庭料理を提供

フラットハウスカフェ外観

フラットハウスカフェ外観

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 1960年代に座間・厚木の米軍基地のアメリカ兵が住むために建てられた「米軍ハウス」を再生したカフェ&ギャラリー「FLAT HOUSE cafe(フラットハウスカフェ)」(大和市中央林間3、TEL 046-283-2322)が中央林間にオープンして2カ月が過ぎた。

米軍ハウスのたたずまいを残したカフェ

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 「私が子どものころ、たくさんの米軍ハウスが街の一風景を作り出していた。今は取り壊しが進み、ほとんど残っていない」と同店の眞鍋さん。眞鍋さん自身、数軒の米軍ハウスに住み続けてきた。「ハウスの魅力はゆったりとした間取りと開放的な庭。アメリカ兵の家族が庭でバーベキューや日光浴をしているのを見て、いつか自分も住みたいと思っていた。少しでもハウスを残したいと考えカフェをオープンした」

 同店は取り壊し寸前のハウスを借り受け、すでに取り壊されたハウスの古材やパーツを使って当時の雰囲気を壊さないように改修。米軍ハウスや文化住宅など平屋(フラットハウス)を紹介する本を執筆したイラストレーター、アラタ・クールハンドさんがアドバイスした。

 ハウスは、カフェチームとイラストレーターチーム計8人の共同運営。「料理教室の先生やアーティストなどが集まった。本業の傍ら、それぞれが専門性を生かしてハウスを維持する」

 店舗面積は約30坪で、席数は現在18席。白を基調とした内装に知人などから無料で提供してもらったという1960年代の家具やオーディオを置く。ファイヤーキングの食器はアメリカのオークションで調達したビンテージを使用。「アメリカ兵の帰国後は、日本のアーティストや作家・俳優などが住んでいたハウスの『たたずまい』を味わってもらいたいので、『店』になり過ぎないようにした」

 メニューは、ハウスに残っていた大型ガスオーブンで焼く「キッシュ」や「ミートローフ」(共にドリンク、サラダなどが付くランチセット900円)、手作りのケーキセット(600円)、オーガニックのブレンドコーヒー、ジュース(300円)、ビール、グラスワイン(500円)など。客単価は1,000円。

 今後の展開について、眞鍋さんは「作品展示や料理教室などを開催するほか、レンタルスペースとして貸し出す。イラストレーターチームのアラタさんと青山京子さんがギャラリーをオープンする予定。夜の営業もできれば」と話す。

 営業時間は10時30分~17時。水曜・木曜・金曜と隔週の土曜・日曜営業。

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