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町田の老舗自転車メーカー「ケルビム」、新型ツーリングバイク発売

長距離走行向け自転車「Rambler」とケルビム今野真一社長

長距離走行向け自転車「Rambler」とケルビム今野真一社長

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 自転車のフレーム製造を手がける「今野製作所ケルビム号製造販売」(町田市根岸町、TEL 042-791-3477)は現在、長距離走行向け自転車「Rambler(ランブラー)」の注文を受け付けている。

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 同自転車は、昨年秋に開催された日本最大のスポーツ自転車総合展「サイクルモード2010」で発表。2月には世界最大のバイシクルハンドメードショー「North American Hand made Bicycle Show」に出展し、「ケルビムが提案する現代版スポルティーフ」として注目を集めた。

 特徴は、シートステーを兼ねる湾曲したツイントップチューブ。前後のディスクブレーキは、強力なストッピング能力だけでなく、シートバッグの装着や荷物の増加に対応するスペースを生み出す。シートポストを省略するなど、低重心化とパーツ点数の減少も図る。「トップチューブはクロムモリブデン鋼の特注品。振動吸収性を高め、ソフトな乗り心地をもたらしながら、ディスクブレーキに耐えるフレーム強度を持たせた」と今野真一社長。

 スポルティーフは第二次世界大戦前にフランスで始まった、「ブルベ」と総称される耐久力や自転車走行技術を試すロングライドイベント用の自転車。日本では1970年代に量産されるようになったが、ロードバイクやマウンテンバイクの人気とは対照的に現在では完成車の販売は少なくなっている。

 「ブルベ専用の自転車はほとんどなく、競技者はロードバイクに泥よけやチューブや部品を入れるバッグなどのパーツをつけてカスタムしていた。競技者の声を聞きながら、ランブラーを開発した」(今野社長)。納車は注文から約半年後。フレーム価格は、ノーマルブレーキ仕様=28万3,500円、ディスクブレーキ仕様=31万5,000円。

 同社は1965(昭和40)年創業。初代社長の今野仁さんが1968(昭和43)年、メキシコオリンピックで6位入賞したレーサー車を製作し、国内外に名が知られるようになった。1973(昭和48)年、町田市内に移転。町田市役所の新庁舎建設地に本社工場があったFUJIブランドで知られる日米富士自転車との取引関係もあったという。三輪車競技のギネスブック認定のほか、ハンドメードバイシクルショーで数々の賞を受賞。日本で唯一のサイクルサッカー車ビルダーとしても知られる。

 営業時間は13時~19時。水曜・第3木曜定休。

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