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相模原・銀河アリーナ、2027年3月に運営終了 「アイススケート文化」消滅に危機感

銀河アリーナのスケートリンク

銀河アリーナのスケートリンク

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 相模原市の複合スポーツ施設「銀河アリーナ」が2027年3月に運営を終了する。3月13日の市議会で本村賢太郎相模原市長が明らかにした。

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 銀河アリーナは、1991(平成3)年開業。30年以上が経過し、設備が老朽化したことから2018年、プールを廃止するとともにスケートリンクの冷却機を仮設型に置き換えて秋から春にかけて営業している。

 市は本年度までに同施設の存続可能性を含めて検討。市民意向調査のほか、既存建物を活用した民間による施設運営など維持管理費用の掛からない手法を探ってきたが、長期間の運営には12億円以上の改修費用が必要なことから存続を断念した。

 施設の運営期間は当初2024年3月までだったが、2027年3月までに延長。今後は民間スケート場の建設可能性について検討するという。

 同施設を利用して小学校スケート教室などのアイススケートの普及、選手育成でオリンピアンも輩出している相模原スケート協会の澤田可和会長は「運営期間が3年伸びたことはありがたい」とししつも、「民設民営による存続の声はあがっているが、2027年まで時間はない。関係者が組織的に動く必要がある」と危機感を抱く。

 神奈川県スケート連盟常務理事の齋藤篤さんは、「アイススケートの文化が根づいている市は全国でもめずらしい。スケートリンクがなくなると、その文化が途絶えてしまう。未来のスケーターのためにもありつづけてほしい」と訴える。

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