J3リーグ第1節が8月8日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われ、SC相模原はロアッソ熊本と0-0で引き分けた。
キックオフ前には、7月28日に発生した「令和8年熊本地震」の犠牲者をしのび、両チームの選手らがピッチ中央で輪になって黙とうをささげた。
Jリーグ史上初となる「秋春制」が導入され、8月開幕となった新シーズンの初戦。試合は立ち上がりから、ホームの相模原が主導権を握った。前線から連動したプレスで熊本のビルドアップを制限し、セカンドボールの回収でも優位に立つ。一方の熊本も落ち着いたパス回しで応戦し、一進一退の攻防が続いた。
前半、相模原はサイドからの仕掛けや高い位置でのボール奪取からゴールに迫ったものの、決定力を欠いてスコアレスのままハーフタイムを迎えた。
後半に入ると、相模原は交代カードを切って攻撃のギアを上げた。終盤まで熊本陣内へ激しく押し込み、相手の3倍以上となるシュート23本(うち枠内10本)を浴びせる猛攻を見せたが、熊本の粘り強い守備をこじ開けることはできず、スコアレスドローで勝ち点1を分け合った。
試合後、SC相模原のシュタルフ悠紀リヒャルト監督は「残念ながらたくさんのお客さんの前でゴールを生み出せなかったことは心残り」と悔しさをにじませた。一方で、「スコアは0-0だったが、見ている人たちにエナジーフットボールを届けるという部分では、前回対戦以上に選手たちが躍動してくれた。誇らしい」とパフォーマンスを評価した。
得点が奪えなかったことについては「もっと枠内シュートの回数を増やさなければいけないし、もっとゴールに近い位置でシュートを打たなければいけない」と課題を挙げつつ、「今日のようなパフォーマンスを残り37試合でも続けていくことができれば、結果はついてくると思えるゲームだった」と今後への手応えを示した。
この日は「ポケモンJリーグフェス」などのイベントも開催され、スタジアムには開幕戦では最多となる7524人の観衆が詰めかけた。指揮官は「最高の一言。多くのサポーターがバス入りから温かく迎えてくれた。勝てなかったのは悔しいが、相模原にはもっと盛り上がるポテンシャルがある。今後も見ていてワクワクするフットボールを届け続けたい」と感謝を述べた。
また、シュタルフ監督、熊本の片野坂知宏監督ともに、直前に発生した震災の被災地へ向けたお見舞いと感謝の言葉を寄せた。片野坂監督は試合について「内容的には相模原さんのゲームだった。これだけ決定機を作られて負け試合だったと思うが、全員が体を張って粘り強く戦った結果の勝ち点1」と振り返った。
今年6月に行われた「J2・J3百年構想リーグ」の前回対戦で相模原に0-3で敗れていた熊本。無失点で試合を終えたことについて、片野坂監督は「ゼロで終えられたことは進歩。全38試合の最後まで、もっと良いフットボールができるように積み上げていきたい」と前を向いた。
相模原の次回のホームゲームは8月23日、ツエーゲン金沢と対戦する。