見る・遊ぶ 暮らす・働く

岡本太郎作品の修繕呼びかけ-相模原の商店街でチャリティーイベント

岡本太郎さんの屋外作品「呼ぶ赤い手・青い手」の「青い手」

岡本太郎さんの屋外作品「呼ぶ赤い手・青い手」の「青い手」

  • 0

  •  

 街のモニュメントである岡本太郎さんの屋外作品「呼ぶ赤い手・青い手」を修復することで商店街を活気づけようと市民有志が7月31日、相模原の西門商店街(相模原市中央区相模原6)でチャリティーイベントを開催する。

[広告]

 今年1月から3カ月おきに開催される同イベントは今回が3回目。運営に関わる阿部毅さんは「少しずつ地域に浸透し、商店の参加も見込めるようになってきた」と話す。同商店街はJR相模原駅と市役所や警察など主要な公共施設を結ぶエリアにあるが、近年、大型商業施設が周辺に進出し、かつての賑わいを失っている。

 阿部さんは2009年、地域交流の場となるコミュニティーサロンを同エリアに開設した。「サロンに集まってくるシニアが『街のためになにかやろう』と言い始めたのがきっかけ。街のモニュメントである岡本さんの作品を修繕することを目標に掲げ、さまざまな人が参加できるイベントにしようと考えた」と説明する。

 同作品は「赤い手」と「青い手」で構成される3メートル超のプラスチック製立体で、1982年に西門大通りに設置された。経年変化で作品の表面が劣化しつつあり、修繕には約600万円かかる。

 これまでにも別の団体が修繕チャリティーイベントを実施してきたが、具体的な活動につながらなかった。「作品は商店街協同組合が所有していたが、管理ができないため、昨年市に移管された。ただ、市も修繕費用の予算を持っていないため、我々でまず100万円を集め、市と交渉しようと考えている」

 当日はフリーマーケットのほか、バンド演奏や浴衣踊りなどが商店街アーケード通りとイベント広場のステージで行われる。出店料の一部を修復費に充てるほか、寄付も受け付ける。阿部さんは「定期的にイベントを開催したい。お店の方々と一緒に街を盛り上げていければ」と期待する。

 開催時間は10時~17時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース