有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。
先月から今月ゴールデンウィークにかけて、たけのこを通じた、認知症の方の支援活動で明け暮れてしまいました。
当然、畑はめちゃくちゃ!これから一週間、お客さんを断り、畑の作付け作業に集中する予定です。でも私、昨年も同じようなことを言っていた気がするので、竹林での作業のせいにしているだけで、結局遅れたのかもしれません。
これから、トマト、ナス、ピーマン、スイカ、里芋、生姜の作付けです。本当に一週間でできるのか不安な日々です。
先月21日、28日に行った「たけのこ収穫祭」は、合計参加者63名で大盛況でした。認知症当事者のほか、一般のお客さんにも来ていただけました。生のまま、茹でずに作る焼きたけのこは、とれたてのたけのこでしか作れないため、大好評でした。
28日には、これから参加してくれるかもしれない認知症支援組織の方も大勢の認知症の方を連れてきてくださり、たけのこ掘りを楽しみました。印象的だった認知症の方の言葉は「私はまた来たいと思っているけれど、一人では来れないんだよ」でした。当事者は今、お一人を除き一人で竹林に来ることはできません。誰かの手助けが必要なのです。
収穫祭の様子
そうして私は口減らずなので、余計なことも書いてしまいますと、今回の竹林事業は市長による記者発表もしていただき、様々な記者さんから問い合わせがありましたが、「若年性認知症の方はどうしてハローワークに登録しないのか?」と私に質問した方がいました。どうやってハローワークに行くのか、就職したら誰が毎日送り迎えをするのか、全くわかっていない質問でした。
これからの展望は、竹入り水羊羹の製作と幼稚園向け竹の工作ワークショップです。竹入水羊羹は、町田市認定名産品も製造している華月さんから「作ってもいいよ!」と素晴らしいお言葉をいただきましたが、何せ時間と労力が足りません。夏までになんとかします!幼稚園向け工作教室は、もしお知り合いがいらっしゃいましたら、ぜひご紹介していただけたらと思います。
そうして、この忙しい中で 5月26日 土曜日 に小野路の農村伝道神学校にてマルシェを行います。ぜひ、遊びに来てください!
*まちだ☆里のマルシェ5月26日10:00~14:00
農村伝道神学校(町田市野津田町2024)
無農薬の野菜・コーヒー・ピザ・ジャム・お弁当・天然酵母パンなど
*竹林の整備に興味がある方は、「HATARAKU認知症ネットワーク町田」で検索してください。活動日をお知らせしています。木曜日午前10:00~午後2:00 他活動しています。ぜひご参加ください!!!