特集

ここにはたしか!
♯016 有明靴店、そば処「竹酔」、ジロー町田店

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町田在住のライター&編集者の多田洋一さんが、「町田のちょっと懐かしい」を訪れ、今はなき店や出来事に思いをはせる、ゆるノスタルジー系連載。

♯016 有明靴店、そば処「竹酔」、ジロー町田店

こんにちは、多田洋一です。本に関わる仕事をしていて、町田市在住。少し前にベスト盤が出て、GW前はあちこちでユーミンの曲が流れてました。「おふろの王様」町田店の黒いお湯につかってテレビ見てたら、アンジャッシュがお薦めの曲を紹介してたり。「マツコの知らない世界」には本人が出てて...そうか、若い人には<ジブリの映画の主題歌の人>なのね、と感慨深し。マツコさんの「バブルはユーミンがつくった」のひとことに、思わず肯いてしまいました。

さて、今回はかなり新しめの、ここにはたしか! 町田駅東口のカリヨン広場に近いレンガ通りなんですが、なんか、いまは雑然とした飲食店街みたいな雰囲気になってますが、私が中高生だった頃には、駅近くの本屋さん(久美堂)とレコード屋さん(鈴木楽器)がある、賑やかなショッピングエリアという印象でした。私は2013年に町田に戻ってきて、そろそろ5年になりますが、一昨年だったか、有明靴店の場所が空き地になった光景は、ちょっと寂しく感じました(いまは新しい建物)。その前の年には戻ってきてからもときどきいってた、そば処「竹酔」も閉店しちゃって...さらに記憶を辿ると、いま宮越屋珈琲のある場所にはジローという喫茶店というかレストランというか、ちょっと雰囲気のいいお店があったのですが、そこがなくなったのが2010年の初めだったらしく、ああ、このへんどんどん変わるんだろうな、という予感はその頃からしてたなー。

ジローは、野菜&ニンニクマシマシのラーメン屋さんとも千代田区あたりにいくつかあるキッチンとも関係がなく、お店の看板には<Giraud>とフランス語の綴りも。ケーキが評判で、デート場所だったと記憶しています。私の小学校からの友人でH君というモテる男子(元男子)がいるのですが、あるとき彼の家で遊んでいて「これからデート」というので彼女見たさについていったら、そこはジロー。現れた美人は紅茶とケーキ、H君はウインナーコーヒーなど飲んでいて、感化されたものです。ちなみにH君、出かける前にはちゃんと歯を磨きまして、なるほどモテる男は違うな、と。

そうだ、私は親の事情で小学校の途中で町田を離れ福岡へ、中学で再び町田に転入したんですが、当時福岡ではみんなバッシュー(バスケットシューズ/スニーカーですね、いまの)だったのに、町田の中学男子は小洒落た革靴(タッセルのついたリーガル、とか)で、けっこう、そういうこともカルチャーショックで...なんてことを書いているうちに、久美堂の隣の、いま居酒屋のあるあたりには三峰があって、当時高校生だった私は「傷だらけの天使」のショーケンみたいなカッコをしたくて親にトレンチコートを買わせたこととか、その向かいのサンクスのところ(1階)も鈴木楽器で、なけなしの小遣いでシュガー・ベイブの「SONGS」や四人囃子の「一触即発」を買ったよなあ、とか、いろいろ思い出して収拾がつかなくなりましたが、次回からはシュガー・ベイブの山下達郎さんを話のマクラにしようか、と...唐突に終わります!

※前回の拙文で「壹番街の、いまは手芸用品のオカダヤのところですが、たしか、ディスカウントショップの藤の屋だったはず」と書きましたが、読者の方から「オカダヤの場所は、以前は十字屋では?」とご指摘いただきました。はい、私の記憶混濁でして、藤の屋があったのはひとつ路地の違う、いまはY!mobileのところです。どうもありがとうございました! そして、第3回で「映画関係者とかが、ロケに使いたがりそうだな~」と書いた中町のたばこ屋さん・菅井商店ですが、先日通りがかったら更地→駐車場に。町田は変わり続けています。

【プロフィール】
多田洋一(ただ・よういち)
フリーランスのライター&編集者。雑誌での取材や映画/テレビドラマのノベライズ等。2010年より年1回、個人主宰の文芸創作誌「ウィッチンケア」を発行。第9号は2018年4月1日に発行!
http://witchenkare.blogspot.com/
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