町田在住のライター&編集者の多田洋一さんが、「町田のちょっと懐かしい」を訪れ、今はなき店や出来事に思いをはせる、ゆるノスタルジー系連載。
こんにちは、多田洋一です。本に関わる仕事をしていて、町田市在住。さて私は1979年に大学生となり、毎日小田急線で多摩川のあっちへいくようになりまして、所属した音楽サークルでは「みんなふつうに聴いてる山下達郎」って感じだったんで、軽くカルチャー・ショック(永ちゃんやキャンディーズよりメジャーだった!)。そして大学2年の夏前、突如カセットテープのCMに達郎本人が出演して「RIDE ON TIME」が大ヒット。以後、夏・海・タツロー、みたいなイメージが定着していったんですが...しかしいまYou TubeでCM見直すと、風貌は貞子チックだし、長袖だし....爽やかリゾートって感じじゃないんだけれどなーw。
今回の写真は、鎌倉街道と鶴川街道がぶつかる三叉路。つい最近、ローソンが鶴川街道の向かい側、かつてガソリンスタンドがあった場所に移動しましたが、これは鎌倉街道が拡張されるためなのかな? でっ、先月まで1階にローソンがあったマンションについてググってみたら、1997年にできた<ベルヴィラージュ弐番館>という建物でした。...じつはこのあたり、私の家から徒歩圏でして、ローソンの前は牛丼屋さん、その前は長崎ちゃんぽんリンガーハットだったことまでは覚えているんだけど、マンションが建つ前はどうなってたか、記憶が辿れません。たぶん、もうちょっと先にいまもある弘美整体のあたりまで、普通の住宅が続いていたような...とにもかくにも、両街道が広くなって渋滞が緩和されるのは、いいことだと思います(いったい私の人生のどれほどを「神奈中バスこねぇ...」に費やしてきたか~)。あっ、でも、街道沿いにやたらあるピンクのインプラントの看板は、いらない。イエスなんとかクリニックもびっくり、なんて目立ちたがりな歯医者なんだ!
本町田交番は、むかしは三叉路のどん詰まりのところにありました。小学生の頃は近所のおまわりさん、という感じで落とし物を届けたりする良い子だったんですが、高校生のとき、夜中に友達と家の近くの自動販売機でワンカップ大関を買ってたら泥棒と間違えられて、パトカーに乗せられてここに連れていかれて、親に迎えにきてもらったという...ご迷惑おかけしました! でっ、鶴川街道を藤の台団地の方へ下っていくと、むかしは右手に隅越商店という酒屋さんがあって、もう少し進むと、いまは向かい側に引っ越した、全国的に有名なラーメン屋さん「雷文」があったんだよなぁ。20世紀の終わり頃、実家にくるたびに長い行列ができてて驚いたものです。私の記憶だと、最初は脱サラした男の人が店主で、さっぱり味の「女ラーメン」とこってり味の「男ラーメン」ってのがおもなメニューだったんだけど。そうだ、いまは日向台交差点の久美堂本町田店の横にあるレストラン梅林が、一時期は交番のすぐ近くにあったような記憶もあったりする...。
そして、菅原神社。みなさま、今年の例祭は8月25日(土)とのことです。私が子供の頃から、ここのお祭は賑やかでした。もっと鬱蒼とした、蝉とヤブ蚊だらけの森の鎮守って雰囲気だったんだけど、ね。とにかく、浴衣を着た小中学校時代の友達とばったり会ったりするのが、楽しかったな。一番びっくりしたのは高校生のとき、別の高校にいった同級生が屋台で金魚だったかヨーヨーだったかを売ってて、最初はその甚平姿のおっかない男がH君だとは気づかなかった。いかなる経緯で彼がテキ屋さんになったのかは、いまだ不明のままです。