有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。
今年は猛暑でしたね、、みなさまの業種では経済に良い面はありましたか?私の畑では夏にはお客さんがそこそこに来て、野菜は暑さに強いスイカなどが良くできましたので思ったよりはダメージはありませんでした。実は、その後の雨続きのが問題で、週末の収穫体験はほとんどキャンセルになりました。アウトドアなので仕方がありませんが、このように非常に良くない時もあるのですね。天候によるこの収入の浮き沈みがなんとかならないものか、、、?と思っています。
そんな最中に、北海道胆振東部地震が9月6日にありました。私の出身は札幌で、母親と弟がどうなったかと心配しました。結果は無事でしたが、停電は大変そうでした。札幌は地震が少ない地域だったので特に母親(78)はびっくりしていて、死ぬかと思うほどひどい揺れだったと言っていました。まあ、死なないんですけれど、、、。もっとひどい揺れがこの世にはあると、説得しました。
関東にいる私の友達も、どちらかというとパニックで、原発が稼働していたら爆発したかも!と言っていました。そうして、札幌の現地では東日本大震災の時と同じく、ドラックストアやスーパーが長蛇の列になりました。
私は、北海道の地震の知らせを聞いて、私が東日本大震災を機に農業をやりたいと思ったことを思い出しました。私は気が小さいのかいやしいのか?、被災すると食べ物がなくなるんだよね、食べるものがないのは嫌だな、食べるものを作りたい、しかもやるなら安心安全なオーガニック野菜にしよう!そう思って、町田市で就農しました。
あれから6年、未だに安定して収入を得ることはありませんので、そろそろ他の仕事と併用したほうが良いのか考えているところです。とはいえ、恐ろしい勢いで生えてくる草と格闘していると秋になってしまいます。困ったなぁ~と思っているところに、台風が来ました。25号の被害が凄くって、畑の中央にある花桃の標本木や、栗の木、できる間際のインゲン、たくさん実ったナスなどをなぎ倒していきました。
これから、サツマイモやサトイモなど、無事だった野菜が出来てきますので、野菜が全く何もなくなったわけではないのですが、何となく憂鬱な日々です。
10月1日には、上小山田の畑でお世話になっていた、隣の畑のおじいちゃんの葬式に行ってきました。享年83歳。その畑を継ぐあとつぎはいませんので心配です。3ヵ月ほど前から入院していたので、畑はだんだんと荒地になりつつあります。
私は、関東式のお葬式に初めて行ったので面白いこともありました。お通夜の式に出席したのですが、お坊さんがお教を読んでいる間に、参列者は次々と退席して、お通夜振る舞いという飲食の席に行くのですね。北海道と違っていたので、大変びっくりしました。お坊さんの説教もなし。参列してお通夜振る舞いに参加して、両方で1時間以内でした。お葬式に参列するのは大変なものだと思われないようにとの、さりげない心遣いが、関東のお葬式で感じることができました。
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