町田が「ロックとの関わりが深い」ことは意外と知られていない。外道が1974年、町田警察署横で日本語ロックの狼煙を上げたのち、インディーズ時代のLUNA SEA(LUNACY)やSIAM SHADEのビジュアル系バンド、Loop Junktion、simi labといったジャズ・ヒップホップのニューウェーブがアンダーグラウンドの小規模ライブハウスやクラブで観客を沸かせていた。
ストレイテナーの日向秀和、ヤセイコレクティブの松下マサナオも学生時代、町田で腕を磨き、世界に飛び出していった。
時を経て、日向と松下は地元のジャズ喫茶で邂逅。ロックとジャズ、畑違いの2人は「HH&MM」としてジャムセッションをスタートした。客席数54席という地元の「小箱」の観客の目前で繰り広げる、腕利きのゲストミュージシャンを迎えてのインプロビゼーションとトーク、ライブハウスとはひと味違う雰囲気が人気を呼び、チケットは即完売するまでになった。
それから2年、ジャズ喫茶「ノイズ」が38年の歴史に幕を下ろす。原因は経営難。時代の変化とファッションビルの方針変更などで、駅前好立地の高い家賃を負担できなくなった。
閉店を惜しむ声が寄せられるなか、「このまま店を終わらせたくない」という店主の思いに応えたHH&MMによるチャリティーイベント「Noise Fes」が5月23日と6月27日の2日間、下北沢GARDENで開催される。
「ノイズ復活」に向けて、ジャムセッションに参加したミュージシャンらがHH&MMの呼び掛けに応じて結集。ノイズ発祥の地、下北沢で伝説の「ノイズジャム」を再現する。
”ノイズでライブをするようになって、いろんな人との出会いがあった。ノイズを残すため、無謀かもしれないがチャレンジする。とにかく温かく見守ってほしい” ー日向秀和ー
”ノイズはジャズが流れているが、ジャンルは関係ない。日本のトップシーンで活躍する、オールジャンルの凄いミュージシャンで自由にライブする” ー松下マサナオー
■出演
【5月23日】
生形真一(Nothing's Carved in Stone/ELLEGARDEN)
大山純(ストレイテナー)
社長
別所和洋(Gentle Forest Jazz Band)
ホリエアツシ(ストレイテナー/ent)
柳下“DAYO”武史(SPECIAL OHERS)
類家心平
村上ポンタ秀一
タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
DJメイとシュータ
Rei
日向秀和(ストレイテナー)
松下マサナオ(Yasei Collective) 他
【6月27日】
石田ショーキチ
仰木亮彦(在日ファンク)
金子ノブアキ
社長
斎藤拓郎(Yasei Collective)
桜井誠(Dragon Ash)
丈青(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
DJ+αたなしん
ちゃんMARI
中村圭作(stim/toe)
真船勝博
三浦淳悟(ペトロールズ)
柳澤豊
吉田佳史(TRICERATOPS)
日向秀和(ストレイテナー)
松下マサナオ(Yasei Collective) 他
■公演情報
会場 下北沢GRADEN(世田谷区北沢2-4-5)
料金 4,950円 (税込・入場時別途ドリンク代、スタンディング)
※未就学児童入場不可
チケット一般発売 4月20日(土)
主催 町田Noise救済委員会
協力 ぴあ/uP!!!ライブパス
後援 相模原町田経済新聞
問合せ チケットぴあインフォメーション(TEL 0570-02-9111)
町田ノイズ公式HP https://machidanoise.com/
■町田ノイズ
下北沢のジャズ喫茶NOISEの2号店として1980年11月、ファッション専門ビル「ジョルナ」4階にオープン。開店時そのままのインテリアで38年営業し、2019年5月6日に閉店を迎える。不定期開催のライブにはHH&MMのほか、石田ショーキチ、栗コーダーカルテット、On The Mountain、Re-trick、南博トリオ、浅川太平、cro-magnonなどが出演している。
■出演者プロフィール
生形真一(うぶかた・しんいち)
1998年にELLEGARDENのギタリストとして活動をスタート。2008年のELLEGARDEN活動休止(※2018年に活動再開)をきっかけに、村松拓(Vo/Gt)、日向秀和(Ba)、大喜多崇規(Dr)とNothing’s Carved In Stoneを結成。これまでに9枚のアルバムをリリースし、2018年10月には日本武道館公演を敢行。2019年にはNothing’s Carved In Stoneで自主レーベル”Silver Sun Records”を設立し活動中。近年は吉川晃司や吉井和哉のライブサポート、DAY6のプロデュースを務めるなど、他方面でも活躍している。
大山純(おおやま・じゅん)
ストレイテナーのギタリスト。通称、OJ。
2008年にストレイテナー加入。イラストも描き、企画展「キチレコ」等に参加もしている。近年は、ライブハウスでのセッションにも積極的に参加。
別所和洋(べっしょ・かずひろ)
大学在学中にジャズを福田重男に師事。またクラシックを吉田文子に師事。YasaiCollectiveのキーボーディストとして、FUJI ROCK FESTIVALへの2度の出演、また、ブルーノート東京での単独公演もおこなう。2018年11月にYasai Collectiveを脱退。Gentle Forest Jazz Bandのピアニストとして、二階堂和美、八代亜紀、山本リンダとの共演、東京03の単独公演への参加、KIRIN、丸亀製麺、ホットペッパーグルメを始め、多数のCMレコーディングの現場でも活躍。2016年には二階堂和美とのコラボで、SUMMER SONIC 2016 に出演。個人ではサポートミュージシャンとして、SUGIZO、藤原さくら、福原美穂、吉澤嘉代子、遊助、平原綾香、和田アキ子、keishi tanaka、androp、UNCHAINらのライブ、レコーディングをサポート。2019年よりソロプロジェクトを始動
ホリエアツシ
ロックバンド、ストレイテナーのヴォーカル&ギター&キーボード、ソングライティングを担当。ソロプロジェクト"ent"としても活動し、3枚のアルバムをリリース。映画、舞台、ファッションブランド、さまざまな方面への楽曲提供や、アーティストのプロデュース等、様々なフィールドで活躍中。
柳下“DAYO”武史(やなぎした・たけし)
SPECIAL OHERSのギタリスト。SPECIAL OHERS は、1995年横浜の岸根高校の同級生にて結成。2000年頃よりストリート、クラブ、レストランバーなどで活動。2006年メジャーデビュー。以後、音源制作やライブツアー、様々なフェスへの出演他アーティストとのコラボ等、活動を拡げる。2013年日本武道館でのワンマンライブを開催。チケットは完売! 2017年にはデビュー10周年記企画の締めくくりとなるコラボ作品集「SPECIAL OTHERSⅡ」をリリースし、全国ツアーを大盛況にて終了させた。そして18年には3年半ぶりにSPECIAL OTHERS ACOUSTIC名義で始動し2ndアルバム『Telepathy』をリリース。
類家心平(るいけ・しんぺい)
1976年青森県生まれ。高校卒業後海上自衛隊音楽隊でトランペットを担当。退官後に上京し高瀬龍一氏にジャズトランペットを師事。2004年SONYJAZZからジャムバンドグループ「urb」でデビューする。その他「菊地成孔ダブセクステット」や「dCprG」に参加しフジロックフェスティバル等の出演で注目を集める。自身の名義では「RS5pb」で現在までに3枚のアルバムをリリース、2016年にニューアルバムをリリース予定。ピアニスト中嶋錠二とのデュオのアルバムも2014年にリリース。またジャズを題材にしたアニメ「坂道のアポロン」ではトランペットの吹き替えを担当する等活躍の幅を広げている。
仰木亮彦(おおぎ・あきひこ)
1983年、東京、谷中生まれ千駄木育ち。在日ファンクのギタリスト、時に作詞作曲も担当。自身のプロジェクトではシンガーソングライターとして地元を拠点にした活動を展開。自転車ラヴァー。
村上“ポンタ”秀一
1972年、フォーク・グループ“赤い鳥”に参加。以降、渡辺貞夫、山下洋輔、坂本龍一、後藤次利ら、超一流ミュージシャンとセッション、さらに井上陽水、吉田拓郎、山下達郎、松任谷由実、吉田美奈子、矢沢永吉、沢田研二、さだまさし、泉谷しげる、桑田佳祐、長渕剛、EPO、角松敏生、尾崎豊、など、膨大な数のミュージシャンのスタジオ・レコーディング、ライヴに参加。レコーディングはゆうに14,000曲を越える。
93年、自身初のリーダー・バンド“PONTA BOX”を結成、99年にはフジテレビ系「ニュースJAPAN JAZZ GIANTS」出演。また、同局『スーパーニュース』の音楽をPONTA BOXが担当し、03年4月よりフジテレビ系「堂本兄弟」第2期DOMOTO BROS.BANDとしてレギュラー出演。近年のリーダー・アルバムとしては、98年に音楽生活25周年を記念した『Welcome To My Life』、04年には30周年アルバム『MY PLEASURE』を発表。
06年には、プログラミング音源に対してドラムでインター・プレイを試みた『Rhythm Designer』、昨年にはそのライヴ映像作品も発表。現在も、サウンド・プロデューサーとしてさまざまなアーティストと新たな音作りを続ける一方、ドラム・クリニックをはじめ、後進の育成、指導にも積極的に力を注ぐ。いちドラマーとしてだけでは捉えきれない高い音楽性と幅広い活動を繰り広げる、日本を代表するトップ・アーティスト。
斎藤拓郎(さいとう・たくろう)
1984年生まれ。埼玉県出身Yasei CollectiveのGt,Vcoder,Syhnth担当。作曲家としての楽曲提供、映像制作、記事執筆など、ジャンルレスに活動中。
桜井誠(さくらい・まこと)
Dragon Ashのドラマー。Kjとは中学からの同級生。趣味はゲームとスロット、特技は料理。そしてDragon Ashのムードメーカー的存在。しかしそのほのぼのとした雰囲気とは裏腹に一旦ステージに上がるとまるで別人の様な血気余るアグレッシブなプレイで圧倒する。そのギャップに魅せられたファンは数多い。
三浦 淳悟(みうら・じゅんご)
1975年 神奈川県生まれ。13歳でギターを始める。94年渡米、ボストンのバークリー音楽院に入学。99年帰国、大学時代にベーシストとしてセッションを重ねた仲間が母体となったバンドLoop Junktionに加入。SONY Recordより2枚のフルアルバムを発表後、惜しまれつつも04年解散。05年長岡亮介・河村俊秀とペトロールズを結成。06年より吉井和哉のツアーサポートとしても活動中。レコーディングand/orライブサポートアーティスト:椎名純平、Spinna B-ILL、ハルカトミユキ、渋沢葉、brainchild’s、椎名林檎、スキマスイッチ、Leyona、GLIM SPANKY、藤原ヒロシetc.
吉田佳史(よしだ・よしふみ)
1970年生まれ、名古屋出身。1996年の結成以来、オリジナルドラマ―としてTRICERATOPSで活躍。またライヴでは小田和正、仲井戸麗市、桜井和寿、スガシカオ、山崎まさよし、ゆず、杏子、藤井フミヤ、GRAPEVINE、HOMEMADE家族、May.J、KAN、奥田民生etc、数多くのアーティストとのコラボレーションも多く経験をしている。また、バンド活動の傍らサポートドラマーとして、吉井和哉、高橋優、阿部真央、スキマスイッチ、矢沢永吉、布袋寅泰、渡辺美里などのレコーディングやライヴを支えている。
中村圭作(なかむら・けいさく)
鍵盤担当。ライブバンド”界”を皮切りに現在まで、kowloon、stim、toe、WUJA BIN BIN、ホテルニュートーキョー、木村カエラ、田我流とカイザーゾゼ等の数多くのバンドに所属し、CMやアーティストへの作編曲、レコーディング、ライブサポートなど活動も多岐にわたる。最近ではサンプラー、リズムマシンを駆使した會田茂一とのユニットmulletやソロパフォーマンスでも各地を盛り上げている。
タブゾンビ
鹿児島県出身。 ライブ・パフォーマンスを中心とした活動を身上とし、確かな演奏力とクールな雰囲気をただよわせながらも、ラフでエンターテイメント、バースト寸前の”爆音ジャズ”を展開する、SOIL&"PIMP"SESSIONSのトランペット担当。国内はもとより海外でも人気を博し、イギリスの世界最大級のフェスティバルである”グラストンベリー”や、スイスの“モントルー・ジャズ・フェスティバル”、オランダの”ノース・シー・ジャズ・フェスティバル”などの大規模ジャズ・フェスなど、これまでに世界31カ国、100公演を超える海外公演を行ってきた。また、SOILでの活動の傍ら、加山雄三率いるTHE King ALL STARSのメンバーでもあり、様々なアーティストのレコーディングにも参加している。 さらに昨年から地元鹿児島にて初開催されたフェス「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL」の発起人でもある。
丈青(じょうせい)
ボーカリストである母の影響で、3歳からピアノにふれクラシックを学ぶ。また同時にブラックミュージックをはじめとする多岐にわたる音楽に親しみ、その語法を独学で習得。1997年に本格的にジャズピアニストとしての道を歩むことを決意。鈴木勲のバンドへの参加を機にジャズシーンに広くその名が知れわたり、一躍トップピアニストとしての地位を確立。 2003年にSOIL&"PIMP"SESSIONSに加入、メジャーデビューを果たす。Gilles Petersonに認められたことから活動が世界規模へと発展、2007年には同バンドから派生したピアノトリオJ.A.Mを結成、これまでに3枚のアルバムをリリースする。ソロとしての活動では日野皓正、菊地成孔らと共演し絶大なる支持と信頼を獲得。類い稀なるリズム、グルーヴへの感覚、幼年期より養われた広汎な音楽的造詣をもとにした清新なソングライティングや鮮烈なイメージを喚起するインプロヴィゼーション、クラシックを素地とする卓越したタッチは、José James, Jamie Cullum,といったトップアーティストからも賞賛される。次代のジャズを担う最重要人物のひとりとして、世界的に注目される存在である。2014年10月、初のソロピアノ作《I See You While Playing The Piano》をリリース。 さらに2017年5月にJ.A.Mの約5年ぶり4枚目のアルバム「Silent Notes」をリリース。 SOIL&"PIMP"SESSIONSでは2018年5月に約2年ぶりのフルアルバム「DAPPER」をリリース。
Rei(れい)
兵庫県伊丹市生。卓越したギタープレイとボーカルをもつ、シンガー・ソングライター/ギタリスト。 幼少期をNYで過ごし、4歳よりクラシックギターをはじめ、5歳でブルーズに出会い、ジャンルを超えた独自の音楽を作り始める。 2015年2月、長岡亮介(ペトロールズ)を共同プロデュースに迎え、1st Mini Album『BLU』をリリース。 FUJI ROCK FESTIVAL、SUMMER SONIC、RISING SUN ROCK FESTIVAL、SXSW Music Festival、JAVA JAZZ Festival、Les Eurockeennesなどの国内外のフェスに多数出演。 2017年秋、日本人ミュージシャンでは初となる「TED NYC」でライヴパフォーマンスを行った。 2018年11月7日 1st Album「REI」をリリースし、2019年2月より全国10箇所でRei Release Tour “Rei of Light”を開催。
真船勝博(まふね・かつひろ)
2月1日大阪生まれ。高校1年の春、エレキギター等に全く見向きもせずエレキベースを始める。大学入学後JAZZ研に入部しウッドベースも始める。在学中はジャズだけでなくファンクやソウル・フュージョン・ポップス等のバンドを多々掛け持ちしつつ、2000年より「EGO-WRAPPIN'」のサポートを始める。現在は「EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX」、yui 率いる「FLOWER FLOWER」、トリオ編成のポエトリージャズロックバンド「F.I.B JOURNAL」の活動を中心に、様々なアーティストのライブやレコーディングに参加している。
メイとシュータ
201×年頃、東京の果てで出会う。 西田→しゅうた→シュータ→シュータメン→シュータ→シュータメン∞ めいさん→メイちゃん→メイさん→メイちゃん∞ という経緯を踏み、最終的にメイとシュータという形態になる。 シュータはギターを弾き、メイは機械いじりや歌をやります。 5/23日は2人でやる初めてのパホーマンスです。よろしくね(^_-)
DJ+α たなしん
ロックバンド、グッドモーニングアメリカのベーシスト。youtubeチャンネル「タナブロ」でも活動中。
石田ショーキチ
Spiral Life、Scudelia Electro、MOTORWORKS と90年代より日本のパワーポップ/エレクトロロックを牽引してきたシンガーソングライター/ギタリスト/プロデューサー。 町田市にオフィスを構え町田ノイズを根城にしてきた関係で日向・松下両氏と知り合い本公演に参加。
金子ノブアキ
圧倒的なテクニックをもって全身全霊でリズムを刻む姿は自身のバンド、RIZE のサウンドの要。 2009年よりソロ活動も始動し、3枚のアルバムを発表。音楽、映像、照明を駆使したソロライブは高い評価を受け、アートや舞台、映画などの音楽制作も行いあらゆるジャンルの壁を超えて活躍中。俳優としても映画やドラマ、CMに出演し際立った存在感で魅了。 2019年 映画「ダイナー」(7月公開)に出演映画「万力」に出演、音楽監督を務める。
社長(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
SOIL&"PIMP"SESSIONSのアジテーター。ジャズの枠組みを超えたパンキッシュでエネルギーに満ち溢れたパフォーマンスは世界中で高い評価を受け、数多のビッグフェスティバルに出演中。また、社長のもう一つの顔であるDJは、96年より活動を開始。ジャズを軸にしながらジャンルの壁を超えた選曲で、高揚感に包まれたフロアを演出している。 近年では様々なアーティストへの楽曲提供やリミックスを行うなど、作曲者・プロデューサーとしての能力も評価されている。 さらに今年7月に地元福井にて初開催されるフェス「ONE PARK FESTIVAL」の音楽顧問を務める。
ちゃんMARI
キーボーディスト・編曲家 鹿児島県出身。 ゲスの極み乙女。、ichikoroのキーボードを担当する傍ら、様々なレコーディングやセッションに参加したり、サウンドプロデュースを行う。
柳澤 豊
1993年生まれ。15歳の時にドラムを始める。現在はMONO NO AWARE、Jurassic Boys、Poor Vacation、TERADARUMAなど、サポート含め、様々なバンドでドラマーとして活動している。