特集

おおるりファームの有機栽培はつらいよ♪
#035 有機野菜の未来は?

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有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。

#035 有機野菜の未来は?

気候の変動により、おおるりファームはまた、苦難の道を歩むことになっているところです。

観測至上最大級の日照不足により、ナスはいつまともな物が出来るのかわからず、ズッキーニは雨のため腐って死に、枝豆は全く膨らまないまま、もう三週間が過ぎました。

80代の知り合いのじいちゃんが、こんな気候は見たことがないよ!という惨状です。でも、よく考えると、3年ほど前にも他の農家のじいちゃんが、玉ねぎは、もう作るのやめたよ!秋の長雨で全部ダメになった!こんなの初めてだ!と言っていました。

異常気象が、ひたひたと日常になってゆく、これから異常気象が当たり前の世の中になっていくのかもしれないと、初めてわずか8年ながら、そのように思いました。

今年は、4月のヒョウで野菜がやられた時に、これ以上今年は被害がありませんように!と思いましたが、そのようにはなりませんでした。

それから、雨のため、収穫体験と料理を作るイベントも軒並み中止になり、収入はまた激減!!

でも、私は落ち込みませんよ~!他の職業と併用しなくては生きてはいけないと思ったので、また面白い他の仕事も始めようと考えています。なので、私は元気だし、心配ありません~!

有機野菜の未来、一つ目の道は、ドイツのクラインガルデンのように、都市にも家庭菜園用の土地を作り、少しづつ、全てではなくても自分で野菜を作る方法、これはかなりオススメです。なぜかというと、虫がいるんだ、いても平気なんだという気持ちの人を一人でも多く増やすことができるからです。虫に対する抵抗感が減れば、既存の有機野菜にも虫が一匹もいてはならないという気持ちが少なくなるからです。

二つ目に考えられることは、フランスのように、オーガニック補助金を政府が保証し、一般野菜との差額を政府が払うことにより、誰でも買える有機野菜を目指すことです。ただ、これは日本ではハードルが高そうです。JAは、一般的に、一部の地方を除き、農薬を買ってもらうことを目的の一つとしているため、国家が助成金を出し、オーガニックを推奨しても、JAは一切儲からないからです。

先日、収穫体験と料理教室に来てくれたお客様に、IT企業の人がいました。こんなに自然に親しむのは、本当に楽しい!これはみんなに勧めたい!と言っていました。特にIT企業にお勤めされていると自然に親しみたい!触れ合いたい!という気持ちが反動としてあるようです。

全ての人が農に親しめる生活、これが良いのではないかと思っています。

写真は、3回目に蒔いたきゅうりの苗。日照不足でひょろひょろに、ちゃんと育つのか、心配です。 
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無農薬野菜の作り方がわかります。上記電話または、ooruri-farm@bl-planet.com までお知らせください!

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