有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。
お米の苗を作るには、最初に‘塩水選’という、種もみを選別する作業をします。水が 10リットルに食塩が2kgで、浮いてきた種もみは捨てる、ということになっています。ところが、昨年作った種もみを塩水選に沈めたところ、すべて浮き上がってしまいました、、、。
これは本当に困ったけれど、今更他の種もみを買うのも面倒なので、浮いてきた一般的には不良な自家採種米を撒いてしまいました。まだお米を作って2年目だし、芽が出なかったら、出なかったでそれも仕方ないや!と思いながら。ところが!芽が出たのです!育ちが悪いだろう、と思っていたら、そんなこともなく、昨年よりも、早く大きな苗に育ちました。自然って、不思議なところがあります。うちで育つ、小松菜から進化した自家採種の小野路菜は、どんな環境でも大きく育ちます。
田植えは道半ばですが、今月中には終われそうです!今年は田植え体験に来てもらいましたので、本当に良かった、二人でやると12時間が、10人以上だとあっという間ですね!
昨年9月に種まきをしたキャベツは、無事でもないけれど、収穫できました。最初に出来た肥料がある程度効いているグループは、ことごとく夜盗虫にキャベツの下面を食いやぶられました。見た目が汚いのと、中に虫がいるかもしれず、洗うんだけど、洗うと痛みが早くなっちゃうので、、、これは困りました。
その他のキャベツ栽培の怖いところは、殺菌剤を使わないので、ちょっと雨が降ると、軟腐病という腐る病気にとてもなりやすいです。キャベツの収量は50パーセントくらいかな、無農薬の野菜が高くなりやすい理由の一つをわかっていただけたらと思います。
そうして、収穫したキャベツの中で虫にあまりやられていないものがありました、それは直径15センチほどの小さなキャベツ!これが自然本来の姿なのかもしれませんが、この小ささだと、市販野菜に比べて、商売にするのは難しそうです。わかってくださる、宅配のお客様にはいつも感謝しています。
今年は、キャベツは夜盗虫、(昔からいる厄介な芋虫、昼間は土の中にいて、夜中に出てくるのでこの名前があります。成虫はヨトウ蛾です)にやられ、大根はカブラハバチという黒い芋虫にやられましたが、不思議なことに途中で被害が止まりました。
大根は葉っぱがなくなっちゃうかと思うほどやられたけれど、復活してきました。どうしてなのかなーとよく見るとアオムシコマユバチが来て、芋虫をやっつけてくれたようです。(アオムシをやっつける益虫、アオムシこマユバチの成虫は、アオムシに卵を産みけます。アオムシは幼虫が出す麻酔で、腹を食われても麻痺して痛くはないのです。そのうちに、アオムシコマユバチはアオムシの組織を食い尽くし、やがて皮膚を食い破り、外にマユを作ります~~。エイリアンみたいです。エイリアンの映画を作った人は、これを参考にしたのではないかと思うくらいです。
写真は、ありえない小さな種もみから芽が出た稲の苗、適切なキャベツは虫にやられない? アオムシコマユバチの誕生~アオムシの腹を食い破りマユを作りましたです。
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