おおるりファームには、面白いことに毎月のように変わったお客様が来てくださいます。今月突然にお電話いただいて畑に来られた方は、認知症のサポートを30年してきたというおばさまでした。認知症の方に、ご自身の畑を貸してボランティアで認知症の方へのサポートをしているそうです。
その方に誘っていただいたこともあり、町田市役所にて開催された認知症活躍社会に関する、厚生労働省も関与する集会にも参加することになりました。集会で指摘されていたのは、認知症の方が増えていること、認知症の方でも社会で役割を担いたいと思っている方がいること、働きたくてもどんなに探しても仕事がないことなどを、どうしたら良いのか?とても難しい議題について話し合う会でした。
上記のおばさまは、無償でご自分の土地を貸していますが、このままでは物足りない、認知症の方でも誰かに喜んでいただける、多少でも良いから利益を得られる活動をすることで、認知症の方がより良い生活ができるようになれたら良いのではないかと模索しているところでした。
集会では様々な意見が提案されました。例えば、車の洗車をしてお金をもらう、とりあえず施設にある車椅子を洗ってもらう、宅急便を地域限定で配達してもらう、、、様々な意見が出ましたが実現可能性が低いものも多くありました。
私が知っている中高年の友人でも、職を一旦離れると再就職が難しい世の中で普通に考えたら仕事を新たに見つけるなんて無理なのではないかと思います。ただ、農の世界ではまだ認知症の方でもできることがあるのではないかと、私はヒラメキました!
第一弾は、竹林を整備して筍を掘り、出荷先を探し、宛名を書き、手紙を書き、誰かに送る。そして収益を得られる、喜びを得られる活動を行う。私一人で、とても面白い事業になるのではないかと目論んでいます。ただ、この事業を成功させるためには、まず竹林を貸していただける、(もちろん放棄地で)支援者が必要ですし、竹を整備するにあたり、粉砕機をどのように確保しようかと考えているところです。
何か、良いアイディアやお知り合いがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
そうして今日、おばさまの菜園に行く約束をしてお邪魔したら、なんと収穫祭でした。何も聞いていませんでしたが、しっかり食べました!!もちろん、認知症と診断されている方とご一緒に。以前から私にも認知症と診断されている知り合いがいますが、今はっきりと言えることは、一人ひとり個性も人格も意識もある、ということです。
障害も生きづらさも含め、どうやったら皆より楽しく協生できるのか、これからも長く寄り添っていくテーマの一つになりました。
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