相模原市や町田市などのローカル情報を発信するコミュニティFM局「FMHOT839」。番組「それいけ!さがみ月光団!」でディレクターを務める「月光団団長 蝉丸」さんがラジオの魅力を伝える連載企画。
#016 箱根の山は天下の険
12月も半分が過ぎ、カレンダーはクリスマス、年末へと一気に進んでいきます。
あっという間に、2018年の幕開けです。
新春の「風物詩」といえば「箱根駅伝」をあげる人も多いでしょう。
僕は九州出身なので「箱根駅伝」とあまり接点がなく、年間の取材スケジュールに入れ始めたのはここ5、6年といったところでしょうか。そのきっかけは「青山学院大学」に出会った事です。その時は久しぶりの箱根駅伝出場ということもあっての取材で、町田市の寮には今と変わらないくらい明るい部員たちがいました。その明るさには賛否両論あるでしょうが、「箱根駅伝」に近年の盛り上がりを与えたのは、青山学院大学の「明るさ」と「強さ」でしょうね。
青山学院大学は相模原市中央区淵野辺の淵野辺キャンパスで練習を行い、町田市に寮があるまさに「地元の大学」です。法政大学も町田市相原に多摩キャンパスがある「地元の大学」です。そして、地図を俯瞰的にみれば、相模原市と町田市周辺にはもっと数多く箱根駅伝に出場する大学があります。
中央大学、帝京大学、神奈川大学、東海大学、国士舘大学。復活した古豪、優勝候補、台風の目。さまざまな大学が相模原市・町田市周辺にはひしめいています。というわけで、ここ最近、取材しております。
取材は箱根駅伝に出場する大学に行ってのインタビューが基本です。箱根駅伝の取材タイミングは三つあります。まずは、夏から予選会前。前回大会でシード権を得ている大学はこの期間に取材をします。そして、予選会後。予選会で出場権を得た大学は当然ですがここから取材をし始めます。予選会後、多くの大学が合宿に入るので意外と短い期間です。
最後は、選手エントリー後。箱根駅伝を走る16名の登録後は、出場大学は壮行会や記者会見を行います。その会場にてインタビューをします。大学が相模原市・町田市近郊でなくても、相模原市や町田市出身や高校卒業の選手もいますので選手名鑑とにらめっこ。選手エントリーを見て、そういった選手が登録されると取材に行きます。そんなこんなで。今年は現在6大学を取材しました。
さて、僕の注目大学ですが。
桜美林大学です。
そうです。箱根駅伝には桜美林大学は出場しません。
でも、関東学生連合チームに桜美林大学の田部幹也選手が選ばれています。桜美林大学のユニフォームが初めて箱根路を走る可能性があります。創立1921年の桜美林大学にあたらしい歴史が刻まれる。注目ですね。
他にも前回も箱根を走った拓殖大学の苅田広野選手は愛川町出身、前回は惜しくの箱根を走れなかった国士舘大学の辻田拓真選手は相模原市出身。この二人の地元出身選手も注目です。
「襷」という絆をつなぐ。
それが駅伝の魅力です。
襷を運ぶ選手達にもさまざまなドラマがあるのも魅力です。
そして、来年の箱根駅伝で一番注目されているのは
「青山学院大学の四連覇はあるのか」
青山学院大学の優勝パレードをまた淵野辺で見ることができるのか?
僕らの地元の大学、地元の選手が箱根路を駆け抜ける「第94回東京箱根間往復大学駅伝競走」は来年1月2日(火)3日(水)に開催。
2018年の新春はどんな熱いドラマが生まれるのでしょうか。
【プロフィール】
相模原、町田、愛川町の情報を配信するコミュニティFM「FM HOT 839」83.9MHz番組ディレクター。毎週日曜16時~19時生放送の番組「それいけ!さがみ月光団!」を担当する。
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