北里大学は11月27日、相模原市立博物館(相模原市中央区高根3)で講演会「北里柴三郎博士のフロンティアスピリット」を開催する。
北里柴三郎はドイツで病原微生物学研究の第一人者、ローベルト・コッホに師事。留学中の1889(明治22)年、破傷風菌の純培養に成功。さらに血清療法を確立した功績で世界的な研究者としての名声を得た。
帰国後、後に国立となる「伝染病研究所」を創立、翌年には日本初の結核治療専門病院「土筆ケ岡養生園」(北里研究所病院の前身)を設立し、結核予防と治療に尽力。ペスト菌の発見など予防医学の先駆者としても活躍したほか、私立北里研究所や慶応義塾大学医学部、日本医学会の創設など、教育や社会活動まで幅広く活躍した。
講演会では、近代日本の黎明期(りゅうめいき)に予防医学の進展に尽力した北里柴三郎博士の終始一貫した精神、相模原市の医療への関わりなどについて紹介する。講師は、北里柴三郎記念室の森孝之医学博士。
開催時間は14時~16時。定員は200人(当日先着順)。参加無料。