FC町田ゼルビアは11月27日のJFL公式戦でアルテ高崎に1対3(前半1対0)で敗れ、J昇格の夢の実現は次節以降にお預けとなった。
下位チームの結果次第でJ昇格条件「JFL4位以内」が確定する今節。ゼルビアは当日入場料を割り引きする「ホームゲーム競技場満員プロジェクト」を実施。J昇格の瞬間を期待する市民らが多数訪れた。観客数は今季2番目に多い6130人。今季の「観客動員数平均3000人」をクリアした。試合前には屋台村の出店や物産展、大道芸などの多彩な企画が行われ、大勢の観客がホームゲームの雰囲気を楽しんだ。
試合は前半22分、ゼルビアMF鈴木崇文選手の左サイドからのクロスをFW勝又慶典選手がニアで合わせて先制。しかし後半52分、高崎にカウンターから得点され同点。さらに65分と83分にもカウンターからの得点を許し、1対3と引き離される。ゼルビアは終始、攻め続けるが高崎の堅い守備を最後まで突破できなかった。
試合後、アルテ高崎の後藤義一監督は「守備からのカウンターを狙うゲームプラン。前半に1点を取られたが、くずされた訳ではないので後半に逆転できると選手はがんばった。攻守の切り替えが良い形で得点に結びついた」と振り返る。
ポポヴィッチ監督は「多くの観客に満足できる結果を届けられなくて残念。後期は失点が少なかったが、その分をまとめて失点してしまった。悪いところが全て出たので修正し、次の試合で取り返したい」と話す。
今節の結果、5位の松本山雅FCが勝利して勝ち点を56に伸ばした。ゼルビアは勝ち点55のまま、順位を一つ落として4位。自力で昇格を決めるためには残り2試合での勝利が必要となった。次の公式戦は12月4日、アルテ高崎とアウェーで対戦する。ホームゲームは12月11日、町田市立陸上競技場で今季最終戦をカマタマーレ讃岐と戦う。