町田商工会議所(町田市原町田4、TEL 042-724-6614)は4月より、中心市街地の道に名称を付ける実証実験を始める。
実験は、市民や来街者に向けた買い物や道案内への利用と中心市街地に愛着を持ってもらうことが目的。名称を付けたのは中心市街地内の16の通りとJR町田駅中央口デッキ。
「町田仲見世通り」「文学館通り」「原町田大通り」など、これまで使われていた名称のほか、幕末~明治時代にかけて八王子から横浜港まで絹を運んでいた旧道にちなんだ「絹の道中央通り」、町田を舞台にした三浦しをんさんの小説「まほろ駅前多田便利軒」から名付けた「小田急北口・まほろ横丁」「まほろ坂」「まほろデッキ」などの新名称を加えた。
10の通りでは街路灯や電柱に「通り名プレート」を設置、プレートに番号を割り当てることで場所を分かりやすくしたほか、「通り名で道案内マップ」も作成した。
「民間交番や観光案内所で道を尋ねられても、道に名称がないことから説明が難しかった」と同会議所担当者。「実験では、案内所での活用状況や市民の認知度などを調査する予定。命名権は保有していないので名称は正式決定ではない。渋谷のハチ公くらい市民の認知度が上がることを期待している」とも。実験は12月まで。