「風景」をテーマに人と世界との関わり合いについて再考する展覧会「風‐景‐観」が現在、アートラボはしもと(相模原市緑区大山町1、TEL 042-703-4654)で開催されている。主催は、相模原市とアートラボはしもと事業推進協議会。
ベテラン作家の風景画、若手作家による「風景」を扱った現代アート作品、女子美術大学の学生による子どもの施設の提案や、多摩美術大学の研究チームによる見えない環境(放射線)に着目したデザインプランなどを通し、多様な「風景」の切り取り方を提示する同展。出展作家は9組、展示作品は50点。
アートラボはしもと事業推進協議会は、相模原市と橋本周辺に立地する女子美術大学・桜美林大学・多摩美術大学・東京造形大学の教員などで構成する団体。アートラボの運営方法の協議や事業スケジュールの調整などを行なっている。
同展の企画は、アートラボスタッフと女子美術大学の教員でテーマを設定。同協議会で提案した結果、多摩美術大学の教授が学生グループを率いて参加することが決まった。他の出展作家はラボの調査研究から、さまざまなバリエーションの「風景作品」を制作する作家を選出した。
関連プログラムとして、女子美術大学生と街を歩いて理想の街をつくる子ども向けワークショップ、アートラボ周辺の環境放射線を計測するプロジェクト(ともに16日)、出展作家と学芸員との対談(21日)、 大人向けの現代風景画教室(23日)などを予定する。
「ものの見方や身のまわりの環境について、あらためて考え直す機会になれば」とアートラボスタッフ。
開催時間は10時~17時。観覧無料。水曜休館。9月23日まで。対談以外は事前に申し込みが必要。