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町田市、コミュニティーバスの赤字路線を廃止へ

廃止される、かわせみ号「町田駅ルート」

廃止される、かわせみ号「町田駅ルート」

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 町田市は地域コミュニティーバスの赤字路線を9月30日の運行をもって廃止する。

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 同市の地域コミュニティーバスは、公共交通が利用しにくい地域の解消、だれもが利用可能な公共交通サービスの拡大を目指し、地域住民と神奈川中央交通との三者協働で実施する事業。 

 廃止するルートは金森地区と町田駅南口を循環する、かわせみ号「町田駅ルート」。同ルートは2009年7月に運行を開始。市は今年7月までの3年間、試験期間として年間600万円の補てんをしてきた。

 バス停を増やして利便性を高める一方、運行本数を減らすなどの延命策では赤字を解消できず、ラッピングバス導入や車内広告を増やすだけでは抜本的な解決にならないという。

 市内のコミュニティーバスは4路線。他路線は1年程度で本格運行に移行した。同市交通事業推進課の野田課長は「本格運行の補てん額上限は400万円。さらに状況は厳しくなる。5月からは地元とも議論してきた。賛否両論はあるが、ルールを崩すことは難しい」と説明する。

 「市民の足を奪ってしまう結果となり残念。乗合タクシーなど新たな仕組みを検討していきたい」とも。

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