町田市の複合型文化施設「和光大学ポプリホール鶴川」（町田市能ヶ谷１）が9月29日、先行オープンした。

吹き抜けを配した開放的な空間

　音響性能を重視した300席のホール、行政窓口、図書館、カフェ併設のフリースペース、レンタルスペースなどを備える同施設。設計は仙田満さん（環境デザイン研究所）。延べ床面積は約6000平方メートル。地下2階、地上4階建て。屋上や敷地内に施された植栽が多摩丘陵の緑を連担させる。設計コンペで提案された「メガシェルフ」がインテリアのアクセントとなり、カフェ併設のフリースペースは2階の図書館と吹き抜けでつながっている。

　建物内は吹き抜けを中心に諸施設や回廊、共有空間を配置した開放的なつくりが特徴。全館を利用した複合イベントなど様々な事業を展開する。

　行政窓口やカフェなどは同日、サービスを開始。図書館とホールは10月17日にオープンする。図書館は駅前立地を生かした夜間開館を行う。蔵書数6万冊でスタートし、9万冊まで増やす予定。里山が残る地域の特徴をふまえて緑に関する本を多く取り揃えるほか、文化的な催しと合わせた図書の紹介などを行う。

　施設の指定管理者は町田市文化・国際交流財団（森野2）、ネーミングライツは和光大学（金井町）が取得している。