相模原市淵野辺公園そばキャンプ留保地の一角にある「銀河の森プレイパーク」(相模原市中央区弥栄3)が4月で開園1周年を迎えた。
整備された既製遊具のある公園に対し、「無造作なガラクタ置き場のような場所の方が喜々として遊ぶ」という考えのもとに、第二次世界大戦中のデンマークで生まれた「冒険遊び場」とされるプレーパーク。日本では1970年代に活動が始まり、現在は全国で約270カ所、市内ではキャンプ留保地のほか旭森公園(南区旭町)で市民による主体的な活動が行われている。
銀河の森プレイパークは、市民団体「相模原に冒険遊び場をつくる会」が市との協働事業で運営する。約2000平方メートルの敷地内に、子どもたちが自由な発想で作った「秘密基地」や、手作りの遊び道具などを設置。「自分の責任で自由に遊ぶ」場所として、初対面の子同士が話し合い、年の差を超えて協力し合い、いつの間にか、友達になって遊んでいる姿が見られる。
「子どもたちは挑戦したり失敗したりする中で『生きる力』を育んでいく。子どもの健全育成にとってプレーパークは必要だと考えている」と同会代表・渡辺建さん。
「ここはアクセスがよく、手付かずの雑木林で思いきり遊べる環境があるので、開園日は100人前後の利用者に恵まれるようになった」と手応えを話し、「協働事業は最長3年の期限付きだが、その後もこの場所で続けていくために、市民の皆さんのご理解とご協力が必要」と呼び掛ける。
開園は水曜と週末(不定期)、10時~17時。入園無料。