日本フットボールリーグ(JFL)第24節が8月11日、町田市立陸上競技場で行われ、ホームのFC町田ゼルビアはY.S.C.C.に3対2で勝利した。観客数は3264人。
楠瀬直木監督代行が指揮を執る7試合目。就任後3試合は勝ち星に恵まれなかったが、アウェー琉球戦で逆転勝ちしてからは3連勝。この試合にも勝ち、勢いを維持したまま1カ月のリーグ中断期間を迎えたいところ。地域リーグ時代のライバルとは前期アウェーで引き分けている。
試合はいきなり2点リードされる展開。「YSCCの熟成された中盤」(楠瀬監督代行)がパスをつなぎ、MF越水将一選手、FW松田康佑選手が何度も町田ゴールを脅かす。ゼルビアは前半終了間際、MF日高慶太選手がシュートしたこぼれ球をDF藤田泰成選手が押し込み、1対2で折り返す。
後半、楠瀬監督代行は日高選手を下げて、DF田中貴大選手を投入。DF大竹隆人選手を前線にコンバートする。すると58分、大竹選手のパスを向慎一選手が頭でゴール前に流したところに鈴木孝司選手が走り込み、ゴール左隅に狙いすましてシュート。同点に追い付く。さらに67分、MF庄司悦大選手のチェイシングから交代直後のFW杉本竜士選手がボールを奪うと、これを決めて逆転に成功。残り10分は運動量が落ちてYSCCの攻勢を受けるが、凌(しの)いだ町田が4連勝を飾った。
「地域リーグで勝てなかった相手に2点先制して『今日こそは』と甘さが出たかもしれない」と試合後のYSCC松久純監督。「前半を2対0で終えることができれば」と悔やむ。
対照的に楠瀬監督は「2失点で選手は落ち込みそうになったが、藤田選手が得点し、いい感じで後半を迎えることができた」と振り返る。4連勝したが、上位2チームも勝ち続けているため勝ち点差が縮まらない。「今やっていることを強化して勝ち続けるしかない」と力を込める。
リーグ中断後はアウェー3連戦。次のホームゲームは10月6日、栃木ウーヴァFCと対戦する。