50年以上続く相模大野のレストラン「イタリアンガーデン」(相模原市相模大野3、TEL 042-742-5279)が移転開業して約3カ月が過ぎた。オーナーシェフの杉本静也さんは「以前の店に愛着があるお客さまにも変化を受け入れていただいている」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。
新店は相模大野の駅に近くなり、ダークトーンの隠れ家は白を基調としたポップで親しみやすい外観に変わった。「女性の一人客が昼、夜ともに増えた。駐車場がなくなったためか、ワインやビールを飲む方が増えている」と杉本さん。
一人客に対応するため、定番料理などのハーフポーション(半分量)を設定。グラスワインとつまみの種類を増やした。席数は40席から29席に減ったが、先月は昨年よりも10%ほど客数が増えたという。
開業当時にあったというバーカウンターが復活。照明を落とした店内とジュークボックスはこれまで通りだが、壁一面を飾っていた来店した著名人の写真はない。「常連客に『写真は必要ない。あなたのスタイルでやったほうがいい』と言っていただいている」
ランチメニューは、からすみのスパゲティ、昔ながらのナポリタンなどのパスタセット(バゲット・サラダ・ドリンク付き、1,500円)、10種類から選ぶ角型のピザセット(同、1,600円)など。ディナーはフライドチキン(1,940円、ハーフ860円)、和牛チーズバーガーサンドイッチ(1,290円)、海老とブロッコリーのペペロンチーノ(1,290円、ハーフ970円)、広島産カキのラグーソースのトロフィエ(1,400円)、トリッパのオーブン焼き(810円)など。以前働いていたスタッフが料理修行から戻り、メニューに新しい風を吹き込んでいるという。
ドリンクはグラスワイン(500円~900円程度)、ボトルワイン(3,200円~)、ビール、カクテル、ソフトドリンクを各種取りそろえる。客単価はランチ=1,800円、ディナー=3,800円。
「古さが重要だったとしてもそれは戻らない。今の店がいつか『味があるね』と言われるように、ハードだけでなく働く人やお客さまとのコミュニケーションを大切にしていきたい」
営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~22時30分(日曜・祝日は22時まで)。月曜定休。