J3第12節、FC町田ゼルビアは町田市立陸上競技場でグルージャ盛岡と対戦。後半、鈴木孝司選手のゴールなどで優勢に試合を運ぶも、盛岡の後半唯一のシュートとなったペナルティーキックを決められ、1対1で引き分けた。観客数は3049人。
前節、福島ユナイテッドFCに今季初黒星を喫した町田。「勝ってリスタートを切りたい」(相馬直樹監督)と試合に臨んだが、盛岡の堅守に中盤で思うようなパス回しができない。それでも後半61分に、鈴木選手がドリブル突破からのシュートをゴール左隅に決めて先制する。
すると盛岡は長身FW土井良太選手を投入し、ロングボールをゴール前に放り込む。これが功を奏し、土井選手が町田の深津康太選手との競り合いで獲得したペナルティーキックを落ち着いて決めた。
「町田の前線4人は怖い。中央エリアを固めてボランチの自由を奪うことでロースコアにするゲームプランだった。前半は守備から入り、勝負どころで土井選手を入れた。自分たちができることをやって勝ち点を取る良い試合だった」と盛岡の鳴尾直軌監督。
「盛岡は今回守ってきた。予想していたメンバーとは違った」と相馬監督。「前半はカウンターを受ける場面があったが、後半は防ぎ、シュートも1本に抑えた。フィニッシュをもっとシンプルにしなければ」と振り返る。
2試合白星から遠ざかっているが、2位のツエーゲン金沢が敗れたため首位はキープした。次節はアウェー金沢戦。「前回の福島戦よりもチーム状態は上がってきている。いい相手に対し、自分たちのプレーがやりきれるか」(相馬監督)。
次のホームゲームは6月8日、SC相模原と対戦する。