J3第17節の首位攻防戦、FC町田ゼルビアはホームでAC長野パルセイロに1対0で勝利した。観客数は3513人。
J3リーグ後半戦の初戦。町田は前節、唯一の黒星を喫した福島にアウェーで勝利。長野は12戦連続負けなしと好調。前回の対戦は0対0で引き分けている。
試合は、攻守が目まぐるしく変わる緊張感あふれる展開。長野はロングスローから決定的な場面をつくるもGK修行智仁選手が好セーブ。町田はFW木島徹也選手がフリーでシュートを放つがゴールバーに弾かれる。前半はスコアレス。
後半、長野のFW勝又勝典選手が右サイドのクロスをボレーで合わせるがゴールバーを直撃。76分、右サイドのMF戸高弘貴選手のクロスをFW鈴木孝司選手が折り返したところを途中出場のMF遠藤敬佑選手が押し込んで町田が先制。長野はロスタイムにパワープレーを展開、ゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定でノーゴール。町田が競り勝って首位を守った。公式戦で長野に勝利するのは初めて。
試合後、長野の美濃部直彦監督は「J3の中でもレベル高く、エキサイティングなすばらしいゲームだった。今日はグループ、個人ともに完敗。課題が見つかったので、ホームでの対戦は勝てるように準備したい」などと話す。
相馬直樹監督は「すばらしいチームとの対戦で選手の戦う力が引き出された。タイトなゲームだったが、ゴール前で点を取る迫力を出せたところで相手を上回ることができた」と振り返る。J3前半戦を首位で折り返したことについて、「最後にJ2へ上がるチャンスをもらえる場所にいることが大事。今日は通過点」と気を引き締める。
次のホームゲームは7月27日、Jリーグ・アンダー22選抜と対戦する。天皇杯の東京都代表決定戦の準決勝は6月25日、明治大学と味の素フィールド西が丘で対戦する。