町田市が主な舞台となっている映画「まほろ駅前狂騒曲」の公開に合わせて、市内でさまざまなイベントが予定されている。
109シネマズグランベリーモール(町田市鶴間3)では10月4日、一般公開に先駆けて大森立嗣監督と三浦しをんさんのトークライブ付き先行上映会が行われる。すでにチケットは完売。同映画の宣伝担当者によると前作「まほろ駅前多田便利軒」の入場者数は全国2番目で、街の規模を考慮すると「大入り」だったという。「今年は1.5倍の入場者数を目指したい。町田の方にはぜひ、南町田で映画を見ていただきたい」と期待を込める。一般公開は10月18日。
町田市立陸上競技場(野津田町)では10月5日、J3「FC町田ゼルビア対ガイナーレ鳥取」を映画公開記念「まほろマッチ」として開催する。当日は主演2人のサイン入り「多田便利軒」看板展示のほか、劇中に登場するTシャツの「ゼルビアバージョン」限定販売、大森監督の撮影裏話トークなどを予定する。イベントは10時30分開始、キックオフは13時。
町田市民文学館ことばらんど(原町田4)では現在、小説「まほろ駅前狂騒曲」と映画の世界をミニ展示コーナーで紹介。「作品に表れる『町田らしさ』と『町田の魅力』をご覧いただければ」と同館学芸員。開催時間は9時~22時。月曜休館。11月30日まで。
町田市役所と町田ツーリストギャラリーでは、「まほろの中の町田」展と称し、市内ロケ地をパネル紹介し、小道具などゆかりの品を展示している。11月7日まで。
小田急百貨店町田店(原町田6)では10月15日より、 映画「まほろ駅前狂騒曲」作品紹介展を開催。現在、新宿店で開催中の展示を町田に持ってくるという。「展示数では市内で一番多い企画」(映画の宣伝担当者)。10月28日まで。
映画の予告編が公開される中、ロケ地を探訪する「聖地巡礼」のファンも増えつつある。10月3日ごろから、町田市役所、町田ツーリストギャラリー、109シネマズグランベリーモールなどでは町田デザイン専門学校の学生がデザインしたロケ地マップを配布。小説の出版元、文藝春秋でも映画2作品とドラマに関係するロケ地マップをウェブで公開する予定。
映画公開に向けて町田を盛り上げようという有志が集まる「まほろ駅前経済新聞社」は9月30日、初めてのオフ会を開き、町田市内外の市民約40人が参加した。映画関連イベントの企画者らが情報提供を行い、映画や町田を盛り上げるためのアイデアについて話し合った。タウンニュースの取材、慶応大学SFC鈴木寛研究室の学生らも見学に訪れた。今後、先行上映会やまほろマッチの模様を市民目線で伝えるほか、自主企画を検討する予定。