J3第31節、FC町田ゼルビアはホームでFC琉球と対戦し、4対1で勝利した。入場者数は2950人。
残り3試合。本節、首位ツエーゲン金沢が勝って2位以内を確定。「J2昇格権残り1枠」を争う2位のAC長野パルセイロも勝利したため、白星が必要な3位の町田は序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。開始4分、町田はペナルティエリア内のハンドでPKを得るが、久木野聡選手のキックは相手GKに阻まれる。琉球は前回の対戦で町田を苦しめた堅い守りで応戦、互いにチャンスをつくるも得点には至らない。
試合が動いたのは37分。左サイドでパスを受けた町田の鈴木孝司選手がGKの脇を抜く左足の強烈なシュートで先制。勢いに乗った町田は46分にも鈴木孝司選手のヒールパスで中央を突破した鈴木崇文選手が追加点。2対0で試合を折り返す。
後半52分にも鈴木崇文選手が守備の乱れを突き、無人のゴールに流し込み3点目。63分には遠藤敬佑選手が決めて4点目。琉球の反撃を1点に抑えて、土壇場の2連勝をあげた。「チーム全員で最後まで走りきって勝てたのが良かった。だれひとり諦めていないので可能性がある限り戦う」と鈴木孝司選手。
前節に続いて得点をあげた鈴木崇文選手は「勝たなければならない試合で勝ててよかった。入籍パワーです(笑)。残り2試合、勝つことだけを目指して頑張る。みなさんとともにJ2に昇格しましょう」とサポーターに呼び掛けた。
相馬直樹監督は「(先に行われた試合で)長野が勝っていたので、『勝つことに集中してくれ』と試合前に選手に言った。応援の力もあって、躍動するサッカーができた」と振り返る。長野との勝ち点差は1のまま、残り2試合。「後がない。思い切ってやるしかない」と力を込める。
次戦は11月16日のホーム最終戦。福島ユナイテッドFCと対戦する。