全国の美術大学や専門学校で版画を学ぶ学生の力作が勢ぞろいする「全国大学版画展」が12月6日より、町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)で開催される。
世界でも数少ない版画専門美術館が1987(昭和62)年の開館以来、毎年開いてきた同展は今年で39回目。技術を発表するだけではなく、版画や美術の概念そのものへの挑戦や社会へのメッセ-ジを含み、優れた表現をみせる作品も発表される。
銅版画家の山本容子さんも学生時代に出品して買い上げ作品に選ばれるなど、「限りなき可能性を秘めた展覧会であり、版画の将来を計る催し」(同館担当者)。
学生作品の販売(1点3,000円)や収蔵賞受賞学生のギャラリートーク、和紙作りセミナーなども予定する。人気企画の「観客賞」は、投票者の中から抽選で5人にプロの版画作家による作品を進呈する。「当展が版画と人をつなぐ、創造的な場となれば」(同館担当者)。
開館時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館。観覧無料。今月21日まで。