町田在住フランス語教員の山田真紀さんが1月15日、自らのフランス留学体験を記したエッセーを文芸社より自費出版した。

　パリに憧れて留学を決めた山田さんと、「日本人から見るとひと癖もふた癖もある」フランス人との交流を描いたエピソード15編で構成する同書。女子高や女子大の授業で話した留学体験をまとめた。

　「学生にどうやって話したら受けるだろうと、面白い話し方を研究していた。おかげで16年前の記憶が残っていたので、2週間くらいで書き上げた」と山田さん。

　隣部屋のフランス人女性が毎晩かける音楽の騒音に悩まされたというエピソードでは、「彼女は改める気などさらさらない。フランス人は自分の家では自分の好きなようにやるのだ」と達観する。「本には書かなかったが、お返しに私もラジオを早朝、大音量で流したが、彼女は気にも止めなかった（笑）」と明かす。

　「フランスでは嫌な思いもしたが、知らない外国人で引っ込み思案であっても、声を掛けてくれたり、『ひとりの人間』として受け入れてくれたりする懐の深さがある。フランスに留学したいと思っている人に読んでもらいたい」とも。

　価格は1,000円。