町田在住イラストレーター、本田亮さんの地元初となる個展が現在、町田市役所1階ロビーで開かれている。
本田さんは1983(昭和58)年生まれ。英ノーザンブリア大学グラフィックデザイン科を卒業し、2008年から町田市に住み、創作活動を行っている。本や雑誌、パンフレットなどへの挿絵や装画、企業や店舗の内装壁画などを手掛けるほか、個展や二人展などを都内で開催している。
会場では、今回のために描き下ろした「町田タンデム」22点を中心に展示。同作品は、町田リス園のそばに住んでいるパパと娘、猫1匹が町田の靴屋を目指して、タンデム自転車で走り回る設定。作品には仲見世商店街や芹ヶ谷公園、町田天満宮など実在の場所が登場する。
「町田に住み始めて8年目。もっと地元のことを知り、関わりを持ちたい」と展示が決まってから短期間で新作を仕上げた。「これまでは無国籍な作風だったが、町田を題材にすることで、街の魅力を発見し、作品作りにおいて新鮮な体験ができた」と振り返る。
なじみの場所が描かれた、どこか懐かしさを感じるパステルトーンの作品に来場者は見入っていた。「市役所での展示は初めて。いろんな人に見ていただければ」
開催時間は8時30分~17時。土曜・日曜休庁。観覧無料。7月10日まで。