相模原市立博物館(相模原市中央区高根3)で7月11日、「太陽系探査の世界初の試み」を紹介する企画展が始まる。
小惑星探査機「はやぶさ 2」打ち上げ、金星周回軌道への再突入に挑む金星探査機「あかつき」など、近年注目を浴びる日本の探査機が増えたことを背景に、同館とJAXAが共同企画する同展。
同館での世界初公開時、大きな注目を集めた「はやぶさ」帰還カプセルのパーツと小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子を展示する。「おそらく現存する模型で一番精巧」という、最新データに基づき製作した「はやぶさ 2」の1/10模型、実物資料、解説パネル、映像資料などを通じ太陽系探査の挑戦の歴史を紹介する。
期間中、JAXAの研究者などによる講演会のほか、プラネタリウム宇宙ライブショー、昼間の天体観望会など関連イベントも予定する。
天文担当学芸員の岸篤宏さんは「はやぶさで一躍脚光を浴びた日本の太陽系探査だが、それまでの積み重ねの上に成り立っており、個別に見ていくと、これまでにも世界の国にひけをとらない独自の成果を挙げてきたことを紹介したい。世界初公開時に見逃した方にもご覧いただければ」と来場を呼び掛ける
開館時間は9時30分~17時。月曜・祝日の翌日休館。入場無料。9月27日まで。
隣接するJAXA相模原キャンパスでは「はやぶさ 2」の実物大模型を展示中、月末には人気企画の「特別公開」を予定する。