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相武台団地にオープンカフェ 活性化プロジェクトで専業主婦が起業

ひばりカフェ店主の佐竹輝子さん(右)、カフェ運営をサポートする勝村悠生さん

ひばりカフェ店主の佐竹輝子さん(右)、カフェ運営をサポートする勝村悠生さん

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 相模原の相武台団地に12月15日、「ひばりカフェ」(相模原市南区相武台団地2)がオープンした。初日は団地居住者など約130人が来店し、行列ができた。

カフェ店内

 空き店舗と広場を活用して団地を活性化する神奈川県住宅供給公社の「グリーンラウンジ・プロジェクト」の一環。同団地の個人向け店舗物件は、公社団地の中でも契約率が低く、12店舗のうち5店舗が空いている。

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 カフェ事業者は、「店舗の経営経験が5年未満」「相模原市・座間市内に在住・在勤・在学経験」などの条件で一般公募。10組の中から地元在住の佐竹輝子さん(64)が選ばれた。カフェ運営の経験はなかったが、「多様な集客構想を持ったカフェ運営」「多世代が利用可能なカルチャースクールの展開」などが評価された。

 同団地は佐竹さんが中学生のころに完成。団地と商店街のにぎわいを見てきた。「完成当時、団地は超近代的でお金持ちが住むというイメージを持っていた。時間がたち、繁盛していた商店街も徐々に寂しくなり、一人暮らしのお年寄りも増えて、何とかしたいと思っていた」と振り返る。

 7年前にカフェ経営を決意し、同店舗での開業準備を進めていたが、親の介護で断念したという。「今夏、一人暮らしになり、これからどうやって生きていくか考えていたタイミングで今回のプロジェクトに出合った。もう一度チャレンジするならここしかないと思った」

 店名には、「人が集まることができる集会所やコミュニティーセンターは味気ない。広場の大きなケヤキに集まるヒバリのように、子どもからお年寄りが集まって、おしゃべりできる場にしたい」という気持ちを込めた。

 店舗面積は1階と2階合わせて約45平方メートル。1階は犬と一緒に飲食ができるテラス席を備えたカフェで、席数は34席。カフェの基本的な内装は公社が整備したが、提案したカルチャースクールやドッグカフェを実現するために、自費で水回り設備を2階に移動させたり、入り口をガラスの大きな引き戸に替えたりしたという。

 メニューは、モーニングセット(500円)、日替わりランチ(880円)、コーヒー(350円)、お菓子付き日本茶(400円)など。お年寄りにも食べやすい味付けで、野菜をたくさん使う。

 2階はミニキッチンや大型モニターを備えるテーブル席。ドリンクを注文すれば部屋の利用は無料。絵画、手芸、ヨガ、パソコン教室などを開く予定。

 佐竹さんは「スタッフは地元の主婦が中心。高校生もアルバイトしている。近所のみんなでお店をやっていこうという気持ち。私もいずれ終わりが来る。若い人に引き継げるような機会を持ちたい。近くには美大もあるので学生の発表の場として使ってほしい」と話す。

 20日はクリスマスイベントを開く。カルチャー教室のお披露目のほか、ジャズバンドやキッズダンスグループのステージ、飲食販売を行う。

 営業時間は8時~19時。

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