町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)は8月9日より、「旅」をテーマに近現代の版画を展示する「版画で旅気分!」展を開催する。
同展は、同美術館のコレクションからジョン・マーティン「失楽園」、ギュスターヴ・ドレ「神曲」シリーズ、ヨハン・バルトルト・ヨンキント「アントワープの夕陽」など風景を描いた版画約150点を展示するもの。
「夏休みといえば旅行に出かける方も多いので、身近なところで『旅』をテーマにした。近現代の版画には風景を描いた連作が多く、このテーマによって作品を楽しく紹介できるのではないかと思う」と同館の和南城愛理さんは企画意図を説明する。
展示作品は、港・河、出港風景などの作品を集めた「旅に出よう」、近代の大都市の作品を集めた「いにしえの街角」、雄大な自然の「自然のなかで」、エジプト探検の「探検、発見」、地獄と天国を描いた作品を集めた「こんな所も行ってみよう!」の5つのパートで構成。「作品は作者自身がそこで暮らし、あるいは訪れて制作したものが多い。作者が感じた空気や光を想像してみていただければ」(和南城さん)。
「せっかくの夏休み期間なので、友達や家族で会話を楽しみながらご覧いただければ。小中学生の夏休み自由研究のヒントにもなるのでは」(同)とも。
開館時間は、平日=10時~17時、土曜・日曜・祝日=10時~17時30分。月曜休館(9月15日は開館、9月16日は休館)。観覧料は、一般=400円、高校・大学生=200円ほか。初日は無料。9月28日まで。会期中の日曜は14時から、学芸員によるギャラリートークを行う。