アーティスト横尾忠則さんの版画作品を網羅する展覧会「HANGA JUNGLE(ハンガ・ジャングル)」が4月22日より、町田市立国際版画美術館(町田市原町田4)で開かれる。
横尾さんが町田市に版画作品192点を寄贈したことがきっかけとなった同展。「版画の枠を超えた作品群を『HANGA』と称し、様々な生命が共生するジャングルのように、多種多様なHANGAで展示室を埋め尽くす」という。
展示作品は、横尾さんが1960年代から現在までに制作した、新作を含むほぼ全版画に相当する約230点と、これまでポスターと見なされてきた作品約20点を合わせた約250点。制作時期別に7つのテーマで展示を構成する。
内覧会には、横尾さんと夫人、女優の大和悠河さん、映画監督の山田洋次さんらが出席。横尾さんは「版画を50年作ってきたが、自分を版画家だと思ったことはない。作品テーマを次々と変え、気が向いたときに作るので5年、10年と空いた時期もあった。気まぐれで見ていただければ」などと説明した。
横尾さんは自身のブログで、「もう二度としません!」と明かしていることから、これだけの大規模な版画展は最初で最後の開催となりそうだ。
関連企画として、美術批評家・椹木野衣さんの講演会(4月23日)、横尾さんと大和さんの対談(5月14日)、横尾さんと写真家・蜷川実花さんの対談(5月25日)などを予定する。対談は事前の申し込みが必要。アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタインら11人のポップ・アーティストのミニ展示も同時開催する。
開場時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌火曜休館)。観覧料は、一般=800円、大学・高校生・65歳以上=400円、中学生以下は無料。6月18日まで。その後、横尾忠則現代美術館(兵庫県神戸市)に巡回する。