相模総合補給廠の一部返還地と共同使用区域の間を通過する「東西道路」が3月26日、暫定開通した。中央区すすきの町からJR相模原駅北口へのアクセス性が向上するほか、昨年4月に暫定開通した南北道路と接続により周辺道路の混雑解消が期待される。
東西道路は、向陽小学校東交差点から南北道路へ接続する全長約550メートル、幅員は11.5メートル(車道8メートル、歩道3.5メートル)で、構造は2車線。
南北道路と異なり開通セレモニーなどは開かれず、供用開始時間の正午に柵などが撤去されて往来が可能になると、近隣の住民らが待ちかねたように新しい道路から風景を眺めながら歩いていた。
相模総合補給廠は、戦前、旧日本陸軍相模陸軍造兵廠として使用されていた施設で、1949(昭和24)年に米軍に接収された。補給廠の一部、相模原駅の北側約17ヘクタールは2014年に日本政府に返還。隣接の約35ヘクタールは2015年、共同使用が始まった。相模原市は、一部返還地に商業施設やコンベンション施設など、共同使用区域にはスポーツ・レクリエーション施設の立地をそれぞれ想定している。