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ガザ地区の画家を支援 相模原で交流展、映画上映も

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 相模原市民ギャラリー(相模原市中央区相模原1)で1月17日より、パレスチナ自治区ガザの画家を支援する交流展が開かれる。主催は、ボランティアグループ「パレスチナのハートアートプロジェクト(PHAP)実行委員会」。

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 パレスチナ難民キャンプで11年にわたって子どもに絵画を指導した主催者代表の現代美術家・上條陽子さんが2013年に訪れたガザ地区で出会った若手作家3人の作品約40点などを展示する。

 関連イベントとして、アーティストトーク(17日)、映画「オマールの壁」上映とトーク(18日)、徐京植・東京経済大学教授が登壇する講演会(20日)、映画「ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち」上映と古居みずえ監督のトーク(21日)を予定する。

 上條さんは「ガザ地区の画家たちは劣悪な環境の中で作品を制作し、暮らしています。今回、初めてガザから3人の画家を日本に迎えることになりました。来日に合わせて、現地の状況の報告、未来への希望など、交流を通して語り合い、国際社会の中で私たちになにができるか共に考えていきたいと思います」などと呼びかける。

 ガザ地区からの出展作家は、Mohammad Al-Hawajri(モハメド・アル・ハジワリ)さん、Sohail Salem(ソヘイル・セレイム)さん、Raed Issa(ライエッド・イサ)さん。同企画に賛同した日本人作家の作品も多数展示する。

 実行委員会の清水みどりさんは「数カ月かけてイスラエル政府に出国許可を求めてきたが、現在も3人は出国できていない。出国できる確率は2パーセントと言われるが、諦めずに最後の最後までやりとりを続けたい。彼らの作品は日本に届いているので、巡回展の期間内に来日が実現することを望んでいる」と話す。

 開催時間は10時~18時(初日15時~18時30分、最終日は15時まで)。入場無料。映画上映の定員は約50人で、17日のイベント来場者から事前予約を受け付ける。問い合わせは、アーティストブリッジ事務局(TEL 045-251-6177)。

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