相模川水系で釣れたアユの買い取りが6月1日、高田橋友鮎販売所(相模原市中央区水郷田名4、TEL 090-8816-5320)で始まった。
自家消費されることが多い相模川の天然アユをできるだけ多くの消費者に食べてもらおうと始まった取り組みは今年で2年目。昨年は台風による増水の影響で買い取り量が15キロにとどまったが、今年は釣り解禁日の6月1日から買い取りをスタート。上々の出だしだという。
相模原市内で唯一買い取りを行っている同販売所では、「鮎買取バトル」と題し、一番の大物を釣り上げたチームに「総買い取り匹数×20円」を、通常規定の買取額に上乗せして支払うイベントを企画する。
神奈川県内水面漁業振興会の調査によると、今年の遡上数は約500万匹と例年並み。観測史上最多4642万尾の昨年に比べると大幅に減少したが、アユのサイズは天然物でも17センチ~20センチと大きくなっているという。
同販売所の我妻竜雄さんは「釣り人にとっては、『冷蔵庫の肥やし』になりがちなアユを買い上げることで、おとりアユの購入費用がまかなえたり、ビール代の足しにしてもらえたりするかもしれない。競う楽しみもありそう。釣り人が減っているなか、起爆剤になれば」と期待を寄せる。
バトル期間は7月1日~9月15日。現地または電話での登録が必要。6月中のアユ買い取りは金曜・土曜・日曜のみ。買取額はサイズに応じて100円~150円で、活力のないアユ、キズややけどのあるアユは対象外。