町田リトルリーグ野球協会の設立50周年式典が11月24日、町田市内のホテルで行われた。
リトルリーグは1939(昭和14)年、アメリカの小さな町ウィリアムズポートで3チームから始まった世界規模の少年硬式野球リーグ。日本では、東京オリンピックが開かれた1964(昭和39)年、リトルリーグ野球協会が設立された。
町田リトルリーグ(以下、町田リトル)は1969(昭和44)年に設立。入団テストには450人の小学生が応募し、約7.5倍の「狭き門」をくぐり抜けた約60人が東西南北4チームに分かれて競い合った。少年軟式野球の選抜チーム的な存在だったという。
1975(昭和50)年には全国大会で準優勝、2年後の全国選抜選手権第1回大会で優勝を果たす。その時代にプレーした福王昭仁さんは日大三高などを経て、読売ジャンアンツに入団。町田は、「少年サッカーの街」であるとともに「少年野球の街」でもあった。これまでの卒団生は1228人。
現在の選手は、全学年合わせて33人。低学年の部門は選手が9人に満たず、八王子リトルリーグと連合チームを結成。少子化の影響で入団生は減少傾向だが、今年はWBSCプレミア12で優勝した侍ジャパンの影響で体験生が増えたという。
記念式典には在団生やOB、協会関係者らが出席。後援会長の小倉將信衆議院議員や小磯善彦都議会議員らが祝辞を述べた。井上勉会長は「青少年健全育成の理念で始まった活動。子どもたちには人格、人情、勇気などを備えた立派な大人になってほしい。町田リトルが今後、60年、70年と活動を続けられるように支援をいただきたい」と挨拶。在団生は明るい表情で歌を披露し、「日本一をめざす」と声を揃えた。