「田んぼを耕さない農法」岩澤信夫さんが講演-町田の市民団体が企画

不耕起栽培の田んぼに農薬は不要なので多様な生物が生息する。今年はキヌヒカリ222キロともち米210キロを収穫。「まずまずの出来」(川井さん)。収穫祭では、新米のおにぎりとイナゴの佃煮がふるまわれた。

不耕起栽培の田んぼに農薬は不要なので多様な生物が生息する。今年はキヌヒカリ222キロともち米210キロを収穫。「まずまずの出来」(川井さん)。収穫祭では、新米のおにぎりとイナゴの佃煮がふるまわれた。

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 鶴見川沿いで米作りに取り組む「大蔵の田んぼを育む会」(町田市大蔵町)は11月30日、東京大学農学部(文京区)で岩澤信夫さんの講演「農業っていいなぁ~不耕起農法と生き物たちで地球環境を守ろう~」を行う。

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 岩澤さんは1932年、千葉県成田生まれの農業技術指導者。1970年代後半から米作りに着目し、試行錯誤のうえ1985年に不耕起農法を提唱。各地で農家への技術指導を行うなどの実績が認められ今年度、吉川英治文化賞を受賞した。9月にはNHK教育テレビ「知るを楽しむ 人生の歩き方」に出演。著書に「不耕起でよみがえる」(創森社)がある。

 同会が不耕起農法で米作りを始めたのは2001年。町田市立大蔵小学校(大蔵町)教師だった菅原聡さんの実家が同農法に取り組んでいたことがきっかけで、岩澤さんを招いて小学生向けの講演や現場指導などの協力を受けている。

 講演は、同会の米作りや収穫祭、小学校の体験授業にボランティアとして協力する東京農業大学の学生が中心となって企画した。

 同会広報担当の川井さんは「不耕起農法を広く知ってもらいたい。特にこれからの農業を担うであろう農業系、生物・環境系の学生に聞いてほしいため、大学での開催となった。初心者向けの講演なので、一般の方も参加いただければ」と期待する。

 講演は14時30分から。入場無料。申し込みは同会ホームページで受け付けている。当日参加も可能。

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