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町田のライブハウス「FLAVA」存続危機 新型コロナで完全休業、支援呼びかけも

FLAVAのスタッフ、出演者

FLAVAのスタッフ、出演者

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 町田のライブハウス&クラブ「FLAVA(フレーバ)」(町田市原町田2)が4月1日より、休業している。新型コロナウイルス収束まで再開の見込みは立たず、このままだと閉店を余儀なくされるという。

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 同店は1995年オープン。ヒップホップ、レゲエ、テクノ、トランスのようなクラブミュージックを中心にライブイベントを週末に開いてきた。駅から少し離れたマンション地下の小規模なフロアには、「それぞれの美学を最優先し、地元の繋がりをとても大切にしながらそれぞれの音楽を発信し続ける」、SIMILAB、cro-magnon、SMOKIN' IN THE BOYS ROOMなど町田・相模原出身のミュージシャンが多数出演。少数観客状態でのライブ経験を積み、全国区のアーティストとして旅立っている。

 ライブは、新型コロナウイルスの影響で3月から来場者数が激減し、開催中止が相次いだ。小規模なバー営業へ転換予定だったが、感染拡大や世情から断念し、完全休業を決定。店を最低限維持する家賃など月当たり数十万の出費がかさむなか、存続を図るためクラウドファンディングで支援を求める道を選んだ。

 吉村圭二店長は「25年もの間、本当に様々な人たちが泣いて、笑って、歌い踊り、表現し続けてきた空間。新型コロナの影響で閉めるべきか開けるべきか本当に悩んだ。閉めれば店が保たない。開ければ感染する、させてしまう可能性が飛躍的に高まる。でも、ウイルスなんかに店を潰させたくない。もっと可能性を秘めたアーティストが活躍できるステージであり続けたい」と話す。

 支援の目標額は300万円で、店舗維持に必要不可欠な用途に対する資金、クラウドファンディング手数料、 返礼品にかかる費用に充てる。人件費への配分は予定しないという。ウィルス収束時期が不明なため、必ずしも再開を確約できないが、目標金額が達成されれば、再開の可能性は飛躍的に高まるという。

 「クラウドファンディングに寄せられたコメントを読むたびに、日頃から本当にたくさんの方々の支援で成り立っているという事実を再認識している。同時に、それが当たり前になりすぎていた自分の愚かさにも気づかされ、感謝と反省の念が入り混じり複雑な気持ちになっている。この気持ちを忘れずに少しづつでも、関わってくれているすべての方々へ恩返ししなければと思う」(吉村店長)

 クラウドファンディングの詳細は同店SNSに掲載。募集期間は4月28日まで。

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