読売広告社都市生活研究所が8月31日に発表した「シビックプライドランキング2020」で相模原市が大きくランクアップした。
調査は、関東・関西の151自治体(人口10万人以上)に居住する20歳~64歳の男女、計1万5100人(各自治体100人)を対象に、街に対する意識や環境評価などをインターネットで質問。「愛着」「誇り」「共感」「継続居住意向」「他者推奨意向」の5指標と総合ランキングを算出した。総合ランキングトップ3は、 港区、西宮市、文京区。
相模原市は総合ランキング78位(前回149位)、愛着69位(同150位)など全ての指標で2018年の前回調査から上昇した。
同市の本村賢太郎市長は、市長になった理由のひとつに同市のシビックプライドが最低レベルだったことを挙げ、シビックプライドを醸成するための条例づくり、地元出身のロックバンド[Alexandros]とのコラボレーションや、小惑星探査機「はやぶさ」で注目を集め、年内に「はやぶさ2」が帰還するJAXA宇宙開発研究所との事業連携などに取り組んでいる。
同市観光・シティプロモーション課の担当者は「民間会社の調査結果だが、ランキングが上がったことは、うれしい。市や地域に対して市民のみなさまに誇りや愛着を持っていただけるよう、引き続き取り組んでいく」と話す。
シビックプライドについて、同研究所は「都市をより良い場所にするために自分自身が関わっているという当事者意識に基づく自負心」と定義している。