社会人アメリカンフットボールリーグ「X1スーパー」が10月24日に開幕し、ノジマ相模原ライズは富士通フロンティアーズに3対48で敗れた。観客数は1000人。
新型コロナウイルスの影響で春シーズンが中止となり、約2カ月遅れの秋シーズンがスタート。出場を断念したチームもあり、7チームを2リーグに分け、各1位が社会人選手権「ジャパンXボウル」で戦う、降格なしの変則開催になった。
昨シーズン最下位のライズは、ヘッドコーチ(HC)、コーチ陣、QB などの主力選手が入れ替わった新体制。試合は、4年連続日本一の富士通がキックオフリターンで先制すると、2人の外国人RBがライズディフェンスを切り裂き、序盤から圧倒。6本のタッチダウンを積み重ねた。ライズは一度も流れを引き寄せることができず、フィールドゴールの3点に抑えられた。
試合後、ライズの城ヶ滝一朗HCは「出鼻を挫かれ、立て直そうにもミスが重なり流れを引き寄せられなかった」と悔しさをにじませた。「個人能力に差はないと思うが、我々のシーズンオフ中、富士通が日本一決定戦に向けてハードな練習を続けてきたことの差が現れた」と振り返る。
笠井英治主将は「組織的にいろいろ変わった最初のシーズン。今日は今のライズの弱いところがすべて出た。まだ2試合残っている。もう一度気を引き締め直して全力で戦いたい」と話す。
次のエレコム神戸ファイニーズ戦は新型コロナウイルスの影響で来日が遅れた米国人QBが合流予定。城ヶ滝HCは「短期間だが、なんとか立て直したい」と前を向く。