全国地域リーグ決勝大会で全勝優勝を果たし、JFL昇格を決めたFC町田ゼルビアの昇格報告会が12月1日、JR町田駅前のホテルで行われ、石阪丈一市長は「J基準スタジアム設置」に向け、今月中にも町田市陸上競技場(町田市野津田町)の改修計画をまとめることを明らかにした。
冒頭、ゼルビア・守屋実代表が「チームがスタートして来年で20年、地域の希望になると思ってやってきたことが、JFL昇格で実を結んだ。皆さんの強い思いを受けて、選手たちは一番厳しい戦いを駆け上がってくれた。これからJリーグを目指すためには、スタジアムが必要。皆様の力を借りて、機運を高めていきたい」とあいさつ。
それを受けて石阪丈一市長は、「スタジアムは行政が作らなくてはならない。年明けのJリーグ準加盟申請に向けて、観客席や照明などJ基準を満たすスタジアムの設置に向けた計画を今月中にまとめたい」と話した。
Jリーグ準加盟制度は、将来的なJリーグ入会を目指すサッカークラブが入会基準をクリアし、安定したクラブ運営ができるように支援することを目的に日本プロサッカーリーグが認定するもの。準加盟には、ホームタウンの自治体がJリーグ入会を応援する姿勢を示していること、JFLや地域リーグなどでの活動実績、サッカークラブの運営を主たる業務とする法人格、Jリーグ規約に定める基準(J1=15,000人以上収容、J2=10,000人以上収容など)を満たすスタジアムをJリーグ入会までに設置する見込みがあることなどが求められている。
ゼルビアは、今年4月に株式会社を設立するなど、2011年のJリーグ昇格に向けた準備を進めている。