空き店舗が目立っていた座間駅周辺を活性化するプロジェクトが、小田急電鉄・小田急SCディベロップメント・座間市の連携で進められている。その一環で3月末、駅前商業施設「マルシェ座間」にオープンスペースとカフェがオープンした。
マルシェ座間への市観光協会移転とコミュニティースペース設置に続く取り組みで、コミュニティーや賑わいづくり、駅利用者の利便性を高めることなどが目的。小田急電鉄と市はこれまで、ホシノタニ団地とサーキュラーエコノミーの推進で連携している。
新しいカフェ「ニコラ」は2年以上空いていたテナントに出店。駅前広場への開放感が特徴で、店内はブルーを基調とした明るい雰囲気。日中は通勤客や子育て世代をターゲットにパスタやパンケーキなどのカフェメニューを提供。コロナ禍収束後は夜カフェとして、「ちょい飲み」メニューも提供するという。店舗面積は18坪、席数は25席。
店主の夏木拓郎さんは「地元の人からとても注目されていると感じる。朝は『いってらっしゃい』、夜は『おかえりなさい』という気持ちを込めて、地域に根づいていければ。オープンスペースにも出店する予定」と笑顔で話す。営業時間は7時30分~21時(通常は22時)。
オープンスペース「仮称)みんなの広場」は、子どもの日常的な遊び場や、祭りなど地域イベントの利用を想定。面積は約340平方メートル。秋の完成を目指して芝生や草花を育てながら、移動図書館「ひまわり号」が巡回して地域の交流促進や利便性向上を図るという。
座間市は今年、市政50周年を迎えた。その記念として、市民が愛着を持てる憩いの場となるように、4月15日からオープンスペースとコミュニティースペースの名称を公募する。