相模原市は4月下旬、さがみはら津久井産材をPRするチラシやカタログを発行した。編集は、市内の林業関係事業者で構成する「さがみはら津久井産材利用拡大協議会」。
市内の森林面積は約1万9000ヘクタール。その多くを占める津久井の森林は植樹から50年以上が経ち、今が伐採適齢期。しかし、急峻な地形による木の搬出コストが高いことに加えて、コロナ禍の影響による消費低迷、木材価格の低迷などで、県の補助金に頼っている状況だという。
間伐で健全な森を保つことで、自然災害の被害防止や減少、二酸化炭素の吸収にも繋がることから、同協議会では地元産材の利用を促進するため、地元産材の利点や加工製品、住宅の補助制度などの周知に努めている。
チラシは津久井在住のクリエーターに依頼。地元のデザイナーや絵コンテ作家、イラストレーターらが制作に加わり、木材を牛肉に例えてパック包装したり、4コマ漫画を作ったり、着ぐるみキャラクターを設定したりして、市広報紙とは一味違う遊び心あるフリーペーパー風のデザインに仕上げた。
「『なにこれ?』と手にしてもらえれば」と森林政策課担当者。続編の発行も検討するという。
チラシはA3二つ折り両面フルカラー。公民館や図書館で配布するほか、市ウェブサイトで閲覧できる。