麻溝公園競技場(相模原市下溝)で12月14日に開催された相模原市サッカー協会長杯争奪大会初戦で、Jリーグ入りを目指すS.C.相模原とブレッサ相模原の初対決が実現し、S.C.相模原がブレッサ相模原を3対0で破った。
同大会は、市内外のプロを含むトップチームと相模原市代表を交えて実施するもの。10回目の開催となる今年は、関東大学サッカー連盟の青山学院大学サッカー部、同大会前年度優勝のさがみ大沢FCも出場。トーナメント方式で試合を行った。
S.C.相模原は、神奈川県社会人3部リーグ首位を独走中。11月の全国クラブ選手権では優勝を果した創立1年目のチーム。代表は元日本代表Jリーガーの望月重良さん。ブレッサ相模原は、神奈川県社会人1部リーグ4位。相模原青年会議所の支援を受けチームを運営している。
S.C.相模原とブレッサ相模原は1試合目に対戦。序盤はブレッサペース。度々、ゴール前まで攻め込むもののゴールには至らず。徐々にペースをつかんだS.Cは前半17分、DF奥山選手のロングパスを受けたMF吉岡選手が走り込むMF坂井選手へパス、先制ゴールを決める。
後半は、S.Cのサイド攻撃が機能し始める。48分、FW森谷選手が得たフリーキックを坂井選手が直接決めて追加点。54分にはゴール前に抜け出した森谷選手のパスをFW苅田選手がダイレクトシュートを決め3点目。3対0でS.Cが勝利した。
S.Cと青山学院大学の対決となった決勝戦。両チームはテストマッチを過去2戦行い、戦績は1勝1敗の五分。序盤は互いにサイドを起点としたサッカーを展開し、一進一退の攻防が続く。26分、右サイドを駆け上がったMF藤田選手のパスを森谷選手が胸でトラップ。青学DFを振り切って右足でゴール。
後半、S.Cは何度もあった決定的なチャンスを決めきれず、逆に青学に逆転を許す。ロスタイムに入ってもゴール前で決定的なチャンスが到来するが、これも決めることができずタイムアップ。2対1で青学が優勝を決めた。S.Cは今年最終戦で公式戦初の黒星を喫した。
S.C.相模原代表の望月さんは「大会に参加できて、いろいろな課題が見えてやりがいがあった。今回はブレッサに勝つことができたが、これからも切磋琢磨(せっさたくま)していければ。我々も相模原にサッカーを根付かせたいという理念がある。相模原のシンボルとなるサッカーチームを目指していきたい。来年は今年以上の結果を残すため、チーム強化を図っていきたい」と意気込みを見せる。