町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4)で現在、57577展が開かれている。
同館がポストコロナ時代に向けて提案する「新しい体験型」の文学展。展示室内を短歌の初句から結句にちなんで5つに分け、若手歌人の作品を鑑賞するだけでなく、ゲームや仕掛けを利用して現代短歌にチャレンジするなど、観覧者自ら手を動かし、頭をひねることで、短歌をより一層楽しめるようにしたという。
展示制作ではSNSで作品募集したほか、会場では写真投稿を促す仕掛けをするなど、見るだけでなく、自己表現の要素も取り入れている。出品作家は岡野大嗣さん、木下龍也さん、伊藤紺さん、鈴掛真さん。出品/展示デザインは秋山智憲さん。期間中、出品作家によるトークイベントを予定する。
担当学芸員の山端穂さんは「SNSの普及により作品発表の機会が増え、若い人も含めて『短歌ブーム』が起きている。スマートフォン上での展開もあるなかで、同展では、インスタレーション、拡大パネル、オブジェ、ショートムービーなどを用いて作品を見せている。会場に足を運んでいただくことで1.5倍楽しめると思う」と話す。
開場時間は10時~17時。月曜など休館。入場無料。3月27日まで。