町田の生花店「ヴェリィヴェリィ 町田駅前店」(町田市原町田3)が2月、24時間営業の無人販売店に転換した。
創業27年目の同社の新事業。ゼネラルマネジャーの貞末由美子さんは「スーパーの一角などで生花を無人販売する例はあるが、セキュリティーの問題で店舗型の無人販売は難しかった。コロナ禍での価格上昇を機に思い切った」と説明する。価格上昇の背景には、「おうち時間を楽しく過ごしたい」という生花需要の増加があるという。
売り場面積は約12平方メートル。店内に複数台のカメラを設置。料金は箱に入れるか、PayPayで支払う。茎の切断やクラフト紙の包装はセルフサービス。POPで花の特徴を伝える工夫もする。
生花は20種~50種類を取り揃える。価格帯は、300円・500円・1,000円。ドライフラワーやプリザーブドフラワー、花器や雑貨、苗物なども扱う。
人件費を抑えることで、これまで扱いにくかったという花も仕入れる。「近隣で揃わなさなそうなグリーンやブルーの花は必ずある。安いものが安いのではなく、通常高いものを安く販売している」
店員がいないことで客層が広がった。「注文するのが苦手だった方、子ども連れでゆっくり選びたいママなどには、ブーケや心が落ち着くようなかわいい花が売れ筋。普段入りづらい男性も夜遅くに来店している」
24時間営業。