WEリーグ第22節、ノジマステラ神奈川相模原はマイナビ仙台レディースに1対2で敗れた。入場者数は1234人。
シーズン最終戦を11チーム中10位で迎えた相模原。「0対3で負けなければ最下位にはならないので、いつも通りボールを握って攻めようと選手に話した」(北野誠監督)という相模原は開始6分、左コーナーキックを松原有沙選手が頭で合わせて先制。前半は優勢に試合を運ぶ。
後半は選手交代で仙台がペースを握り、右サイドからの精度の高いアーリークロスで2得点。土壇場で逆転に成功した。相模原は敗れたものの最下位を逃れた。最終成績は2勝11敗7分。
クラブは今シーズンの折返しで、一身上の都合による社長退任、今季限りでの監督任期満了を発表。試合後のセレモニーで馬場正臣社長は「クラブの方針が明確にならず、監督や選手に申し訳なかった。課題をクリアにして来季、みなさんとともに戦いたい」などと挨拶した。
退団するサンデイ ロペス選手は「日本のサッカーはレベルが高くて難しいシーズンだった。自分自身、来季はもっといいプレーができると感じている。できればWEリーグに残りたい」と話す。
キャプテンの松原選手は今シーズン、ケガに悩まされた。「ピッチに立てないもどかしさはあったが、自分がいなくても選手はよく戦った。来シーズンは初戦からいいコンディションで戦えるように準備をする。悔しさを糧にして、もっと強くなった姿を見せられるように頑張る」と話す。
北野監督は「選手は表情豊かに、主体的なサッカーができるまで成長し、チーム力も上がった。我々のスタイルで上位チームに勝てるようになれば女子サッカーのレベルが上がる。2年間、監督をやれたのは彼女(選手)たちのおかげ」と振り返る。サポーターが掲示した「ありがとう」の弾幕について、「(コロナ禍で無理だった)サポーターともっと話ができていれば、私がやろうとしているサッカーを知ってもらい、試合を楽しんでもらえたと思う」と明かした。