気象庁は6月6日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より1日、昨年より8日、それぞれ早い。
薬師池公園(町田市野津田町)ではハナショウブが見頃を迎え、梅雨の雨模様を鮮やかに彩っている。肥後系、伊勢系、江戸系など約225品種2200株が植栽されているショウブ田では、紫や白、黄、青など色とりどりの花が咲き、作業中の花摘み娘やカモとともに来園者の目を楽しませている。
ハナショウブを研究している玉川大学農学部の田淵俊人教授は「ハナショウブは江戸時代から育成されている、粋な日本伝統の園芸植物。外国の方にも喜ばれる。梅雨の薄曇りこそ、花の色彩がはっきりして見栄えがする」と説明する。
同公園では現在、「しょうぶ あじさいまつり」を開催。ハナショウブのガイドやキッチンカーが出店する。入場無料。6月30日まで。
118品種約2万6000株が植栽されている県立相模原公園(相模原市南区下溝)では6月12日まで、「花しょうぶ観賞ウィーク」を開催。苗の販売、キッチンカーの出店などを予定する。